数ある整骨院の中から患者さんに選ばれ続けるためには、技術や接客だけでなく、「患者との関係性をどう維持・強化するか」が欠かせません。
リピート率の向上や口コミ獲得を目指すうえで、紙やExcelによる顧客管理では限界を感じている先生も多いのではないでしょうか。
そんな整骨院の運営課題を解決してくれるのが、CRM(顧客関係管理システム)です。
CRMは、患者ごとの来院履歴・症状・施術内容・予約状況などのデータを一元管理し、分析を通じて「次に必要なアプローチ」を自動的に導き出すことができます。
患者満足度を高めながら、リピート率・売上・紹介数のすべてを底上げできる強力なツールといえるでしょう。
本記事では、整骨院がCRMを導入すべき理由から、導入メリット、選び方のポイント、そしておすすめのCRMツールまでを徹底解説します。
「患者管理を効率化したい」「リピート率を上げたい」「院全体の売上を安定させたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
CRM(顧客管理)とは
CRM(Customer Relationship Management)とは、「顧客関係管理」を意味し、企業や店舗が顧客との信頼関係を構築・維持するための仕組みや手法を指します。
顧客情報の収集から管理・分析、そしてそのデータをもとにしたサービスの最適化までを一貫して行うことで、顧客満足度とリピート率の向上を実現します。
整骨院でのCRM(顧客管理)は、患者一人ひとりの来院履歴・施術内容・予約状況・健康状態・アンケート結果などを一元的に管理・活用するのが基本です。
こうしたデータをもとに、患者の症状や来院頻度に合わせた最適な施術提案やフォローを行うことで、リピート率の向上や紹介による新規患者獲得にもつなげられます。
つまり、CRMは「新規集客」だけでなく、「既存患者との長期的な関係構築」に欠かせないツールと言えるでしょう。
整骨院にCRMを導入すべき理由
矢野経済研究所の調べによれば、整骨院で施術を行う柔道整復師の市場は5,000億円をやや下回る規模で横ばいです。にもかかわらず、柔道整復師や鍼灸師の国家資格取得者は増加傾向にあり、整骨院や鍼灸院などの治療院や整体の数は、コンビニの倍以上で、熾烈な競争が展開されています。
この治療院飽和時代に勝ち抜くためには、患者さんに合わせた適切なサービス提供が何より求められます。そして、売上が伸びている整骨院に共通した特徴の一つが、リピート率の高さ。
接骨院では、せっかく症状が良くなりかけても施術を途中離脱したり転院されたりするケースが多く、新規患者を増やしてもザル状態だと全体の売上は一向に伸びません。そこでCRMを使うと、データによって離脱の前兆にある患者さんが事前にわかるので、積極的な声掛けやメールによって来院をうながせます。来院間隔が空いた患者さんへの呼び出しメールも可能です。かゆい所に手が届く細やかなサービスによって患者さんからの信頼度が上がれば、保険診療よりも格段に売上が稼げる自費診療へのシフトも増えるでしょう。
CRMはスタッフごとの稼働率や客単価を時系列で可視化したり、分析したりもできるので、施術内容の改善や接客レベルの向上にも役立ちます。さらに、電子カルテや診療予約システムなどと連携すれば、作業時間の短縮化により患者さんへのフォローなどの重要業務に、より多くの時間が費やせるでしょう。
整骨院の売上は、一般的には患者さんの支払う治療費が多くを占めます。掘り下げれば、「客単価×患者数」で売上額が算出されます。よって、患者さんの特徴をとらえて的を射たアプローチを行い、リピート率と(単価を自由に設定できる)自費診療を増加させれば、確実に業績はアップします。その一助としてCRMによるデータ管理・分析そして活用は、これからの整骨院になくてはならない重要なファクターです。
離脱防止とリピート率向上のためのCRM活用
整骨院では、症状が改善し始めたタイミングで通院をやめてしまう患者や、他院へ転院するケースが多く見られます。
このような“途中離脱”を防ぐために有効なのがCRM(顧客関係管理システム)です。
CRMを導入することで、患者ごとの来院頻度や症状の変化、キャンセル傾向などのデータを自動で可視化できます。
たとえば、「最近来院が途絶えている患者」や「施術途中で間隔が空き始めている患者」を早期に把握し、メールやLINEなどでリマインドを送信することで再来院を促せます。
こうしたきめ細かなフォローが患者の信頼を高め、リピート率を自然に引き上げるのです。
データ分析による経営改善・業務効率化
CRMの導入により、スタッフ別の稼働率や客単価、施術別のリピート率なども時系列で把握できるようになります。
このデータを活用すれば、どの施術メニューや担当者が成果を出しているかを分析し、施術方針や接客レベルの改善にもつなげられます。
また、CRMを電子カルテや予約システムと連携すれば、業務全体の効率化が可能です。
手作業による情報入力の手間を減らし、患者フォローや院内コミュニケーションなどの本質的な業務に時間を使えるようになります。
売上アップの鍵は「CRM×患者データ活用」
整骨院の売上は「客単価 × 患者数」で構成されています。
つまり、患者の特徴を正確に把握し、最適なアプローチでリピート率と自費診療率を高めることが、売上拡大の近道です。
CRMは、これらのデータを根拠にしたマーケティング施策を可能にし、
「患者一人あたりの生涯価値(LTV)」を高めるための中心的な役割を果たします。
これからの整骨院経営では、感覚ではなくデータで動くCRM活用型マネジメントが欠かせません。
顧客情報を見える化し、患者満足度と経営効率の両立を目指す整骨院にこそ、CRM導入が求められています。
整骨院で顧客管理が重視される理由
整骨院において顧客管理(CRM)が重視される理由は、大きく次の2点にあります。
- 電子カルテの普及によるペーパーレス化の進行
- データを活用した顧客分析の重要性の高まり
いずれも医療・ヘルスケア業界全体で加速している潮流であり、今後の整骨院経営ではこれらの変化に対応できるかどうかが、生き残りの分岐点になるといえます。
電子カルテの普及で整骨院もペーパーレス管理が主流に
電子カルテの導入によって、整骨院での顧客管理は大きく進化しました。
これまで紙カルテで管理していた患者情報を、電子化することで「安全性」「効率性」「共有性」が飛躍的に向上しています。
電子カルテを導入すれば、患者の基本情報だけでなく、施術履歴・症状の変化・来院間隔・予約履歴・キャンセル履歴までを一元管理できます。
次回来院時には、前回の施術内容をすぐに参照できるため、症状の経過を踏まえた最適な施術提案が可能です。
さらに、電子カルテとCRMを連携すれば、患者ごとのデータをもとにフォローアップメールやリピート促進メッセージの自動送信も可能になります。
施術の質を維持しながら、スタッフの事務負担を軽減できる点も大きなメリットです。
このように、ペーパーレス化は単なる省スペース化ではなく、整骨院の業務効率化と患者満足度の向上を両立する仕組みとして重要な役割を果たしています。
データ分析で患者ニーズを深く理解できる
整骨院業界では競合が急増し、差別化がますます難しくなっています。
その中で鍵となるのが、データを活用した顧客理解と個別対応です。
CRMや顧客管理システムを導入することで、
- 来院頻度
- 施術メニュー別の利用状況
- 予約キャンセル率
- 年齢・性別・居住エリア
- 検索キーワードや流入経路
といったデータをリアルタイムで把握できます。
これにより、「どの施術が人気か」「どの時間帯に予約が集中しているか」などの傾向を分析し、
施術内容の改善やターゲットを絞ったプロモーションに活用できます。
また、患者一人ひとりの状態や来院履歴をもとに、パーソナライズされた提案やフォローを行うことで、リピート率・顧客満足度の向上にもつながります。
たとえば、腰痛で通っている患者にはストレッチ法の動画を送付したり、前回から間隔が空いた患者には再来院を促すメールを送信したりといった具体的施策が可能です。
結果として、整骨院は「データで運営を最適化する院」へと進化でき、競合との差別化を実現できます。
整骨院でCRM・顧客管理ソフトを選ぶ際のポイント
整骨院でCRM(顧客管理ソフト)を導入する際には、業務効率化・リピート率向上・スタッフの負担軽減など、さまざまな目的があります。
しかし、導入するシステムを誤ると、かえって手間が増えてしまうケースも少なくありません。
整骨院に最適なCRM・顧客管理ソフトを選ぶためには、次の3つのポイントを意識しましょう。
- 使いやすいシステムか
- 導入しやすいか(コスト・運用面)
- 現状の課題を解決できるか
それぞれ詳しく解説します。
ポイント①:使いやすいCRM・顧客管理システムか
最も重要なのは、スタッフ全員が使いやすいかどうかです。
どれだけ高機能でも、操作が複雑で扱いづらいシステムでは、業務効率を下げてしまう可能性があります。
導入前に「デモ版を試す」「実際の操作画面を確認する」など、使い勝手をチェックすることが大切です。
直感的に操作できるインターフェースであれば、年配スタッフでもすぐに慣れることができます。
また、以下のような要素も重要です。
- システムが日本語対応しているか
- 導入後のサポート・アップデート体制が整っているか
- 予約管理、電子カルテ、施術履歴、来院履歴など整骨院業務に必要な機能を備えているか
特に整骨院の場合、「患者情報・施術内容・次回予約」をひと目で確認できる設計になっていると、受付や施術担当者の連携がスムーズになり、院内全体の生産性が高まります。
ポイント②:導入しやすいか(コスト・運用面)
整骨院の規模や体制に合ったCRMを選ぶことも欠かせません。
高額な初期費用や月額費用がかかるシステムを無理に導入してしまうと、費用対効果が合わず経営を圧迫するおそれがあります。
そのため、クラウド型のCRMを導入する整骨院が増えています。
クラウド型であれば、PC・タブレット・スマートフォンから場所を問わずアクセスでき、データ更新も自動。
特別な設備投資が不要で、初期コストを抑えながら運用できる点が大きな魅力です。
さらに、スタッフの人数や患者数に応じてプラン変更ができる柔軟性もあり、小規模院から多店舗展開まで対応可能です。
ポイント③:現状の課題を解決できるか
CRM導入の目的は、単なるデータ管理ではなく、整骨院の経営課題を解決することです。
そのため、導入前に「自院が抱える課題」を明確にしておくことが重要です。
たとえば、
- 予約のダブルブッキングが発生している
- 施術履歴の共有が遅れている
- 患者フォローが十分にできていない
- 再来院率が低い
といった課題がある場合、それらを解決できる機能を持つCRMを選ぶ必要があります。
多くのシステムには、以下のような機能が搭載されています。
- 自動リマインド通知で再来院を促す
- LINE連携でフォローアップを効率化
- 患者属性や来院頻度をもとに分析レポートを出力
- 電子カルテ・予約・売上管理を一元化
これらの機能を通じて、「業務効率化」と「患者満足度向上」の両立が可能になります。
導入前にデモ版を活用して、自院の課題をどこまで解決できるかを実際に検証するのがおすすめです。
整骨院向けCRM・顧客管理ソフトの比較ポイント
整骨院でCRM(顧客管理ソフト)を導入する際は、「なんとなく有名だから」と選ぶのではなく、自院の目的と課題に合ったシステムを見極めることが大切です。
ここでは、整骨院に最適なCRMを比較検討する際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
① 対応する業務範囲を確認する
まず重要なのは、「どの業務をどこまでカバーできるか」という点です。
受付〜予約〜施術記録〜会計〜販促まで一貫して管理したいのか、それともカルテ管理など一部機能だけを使いたいのかによって、最適なソフトは異なります。
たとえば、カルテ管理に強みを持つ
- 「BEFORE AFTER」
- 「ABACUS(アバカス)整骨・整体管理ソフト」
は、予約管理機能を持たないシンプル設計です。
一方で、予約や会計、売上分析まで一元化できる**「POS+ healthcare」**などは、店舗運営全体を効率化したい整骨院に向いています。
ポイント:導入目的が「リピート率アップ」「集客改善」であれば、予約連携・販促機能付きのCRMが効果的です。
② 電子カルテの柔軟性を比較する
整骨院では患者ごとの症状・施術記録・経過写真などを扱うため、電子カルテの柔軟性も欠かせません。
項目の追加・編集が可能か、施術内容を写真や手書きメモで記録できるかなどをチェックしましょう。
たとえば:
- 「Bionly(ビオンリー)」
┗ 施術ごとに最大6枚の写真をカルテに保存可能。クラウド上でデータを一元管理できるため、容量を気にせず利用できます。 - 「BEFORE AFTER」
┗ 手書きカルテ、オリジナル項目設定、料金表示、比較写真作成など、多機能かつ直感的に使える設計が魅力。
紙カルテから移行する整骨院は、これまでの運用に近い入力形式を選ぶことでスムーズにデジタル化を進められます。
③ 予約機能・外部連携の充実度
整骨院の多くは「リピート来院」と「新規予約」が売上の柱です。
そのため、CRMを選ぶ際は予約機能がどこまで対応しているかも大きな判断材料になります。
特に、外部媒体やSNSと連携できるタイプはおすすめです。
- 「LiME(ライム)」
┗ ホットペッパービューティー・minimo・楽天ビューティーなど主要予約サイトと連携。Instagramに予約ボタンを設置でき、顧客はLINE連携を通じてメッセージ通知も可能。 - 「スマレジ」+「LTV-Salon」
┗ ホットペッパー・EPARK・エキテン・LINE・電話予約など複数経路の予約を一括管理。多店舗展開にも強い。 - 「Bionly」
┗ SNS・電話・ホームページ経由の予約をすべて一元管理でき、施術メニューや物販項目も自由にカスタマイズ可能。
ポイント:予約導線の一元化は、受付業務の負担軽減だけでなく、「取りこぼし防止」や「LINE経由での自動リピート促進」にもつながります。
④ 費用・無料プラン・サポート体制
初期費用・月額費用・無料プランの有無も重要な比較ポイントです。
特に小規模院や開業したばかりの院では、無料プランや長期トライアルをうまく活用して導入リスクを下げましょう。
無料で始めやすいサービス
- 「LiME」:無料プランあり。基本機能(予約表・カルテ5枚・顧客管理・レポート当月分)が利用可能。
- 「BEFORE AFTER」:月額無料プランあり(同意書月5枚まで、写真保存100MB)。小規模院に最適。
トライアル期間が長いサービス
- 「COCKPIT」:2カ月無料トライアル
- 「からだケア」:1カ月無料+開業支援キャンペーンで1年間半額
サポートが手厚いサービス
- 「トレジャーボックス2」:初期費用2万円〜、月額1.2万円〜。電話・メール・Zoom対応の保守サポートが永久無料で、年末年始も緊急対応可能。
また、買い切り型(ABACUSなど)はランニングコストを抑えたい整骨院におすすめです。30日間の無料お試し期間付き。
整骨院向けおすすめCRM・顧客管理ソフト(電子カルテ・問診票タイプ)
整骨院では、患者情報・予約・カルテ・会計をバラバラに管理していると、ミスや機会損失につながりやすくなります。
そこで近年注目されているのが、電子カルテや問診票機能を備えたCRM(顧客管理ソフト)です。
ここでは、整骨院・整体院・鍼灸院などで導入実績の多い5つのシステムを紹介します。
① リピクル(株式会社ケアクル)
予約・カルテ・問診票・会計・顧客分析・口コミ管理を一元化できるDXツール。
整骨院や訪問治療にも対応しており、問診・施術・顧客対応の全フローを効率化します。
- 特徴:
・Web予約機能(他サイトを介さず自院サイトで完結)
・来院前に記入できる「Web問診票」
・定型文・手書き対応の電子カルテ
・顧客データをもとにリピート分析や売上管理が可能
導入後、カルテ検索・問診入力時間が1人あたり約9分短縮し、年間約160万円の売上アップにつながった事例も。
業務効率と顧客満足の両方を高めたい整骨院に最適です。
料金:要問い合わせ
リピクル公式サイトを見る ▶
② スリーズプロ(株式会社スリーサイズ)
整骨院・鍼灸院・整体院の現場オーナーが監修したクラウド型CRM。
予約・会計・カルテ記入などのルーチン業務を自動化し、「日報・集計・分析」まで自動で完結します。
- 特徴:
・スタッフ/患者データを自動集約
・来院数・売上・会計がリアルタイムで集計
・閉院後の集計業務(クローズ作業)を自動化
・店舗別/スタッフ別の評価・分析レポートを出力
患者分析からスタッフマネジメントまで一貫管理できるため、複数店舗を運営する整骨院におすすめです。
料金:要問い合わせ
スリーズプロ公式サイトを見る ▶
③ LiME(LiME株式会社)
紙カルテや紙の予約帳を完全デジタル化する整骨院向けカルテ管理システム。
予約・カルテ・会計・POSレジ・決済までをワンシステムで統合できます。
- 特徴:
・ホットペッパービューティーなどの予約サイト連携
・LINE・Instagramとの自動連携(メッセージ通知機能付き)
・顧客とのチャット/カルテ共有が可能
・来店周期に基づいた「自動予約提案」機能
リピート率改善に直結する設計で、予約〜施術〜会計〜フォローの流れを一元化したい整骨院にぴったり。
クラウド型のため、PC・タブレットがあればすぐ導入可能です。
料金:月額9,240円〜(店舗契約プラン)/無料プランあり
LiME公式サイトを見る ▶
④ BEFORE AFTER(ならでわ株式会社)
写真によるビフォーアフター比較に特化した顧客・カルテ管理システム。
施術結果を「見える化」することで、顧客満足度と信頼度を高めるのに強みがあります。
- 特徴:
・35,000店舗以上の導入実績
・「左右比較」「重ね比較」「角度計測」など多彩な撮影機能
・カウンセリングモードで施術効果を共有
・写真付きカルテでリピート率を可視化
予約機能はあえて搭載せず、施術と接客の質を高める設計思想が特徴。
美容整骨や自費診療メインの整骨院に最適です。
料金:月額9,800円(税込)/無料プランあり
BEFORE AFTER公式サイトを見る ▶
⑤ ABACUS カイロ・整体院(イオンソフトウェア有限会社)
買い切り型で低コスト導入できる顧客管理ソフト。
PC初心者でも扱いやすく、オフラインでカルテ・売上・顧客情報を管理可能です。
- 特徴:
・来店履歴・売上・メモ・写真を一画面表示
・誕生日・居住地・担当別などで顧客抽出が可能
・「フィルター検索」で複数条件(例:30代女性)でリストアップ
・はがき・DM用ラベル印刷機能搭載
クラウドではなくローカル保存型のため、インターネット環境が不安定な地域でも安心して利用できます。
長期的にランニングコストを抑えたい整骨院におすすめです。
料金:20,800円(ダウンロード版)/30日間無料お試し付き
ABACUS公式サイトを見る ▶
整骨院向けおすすめCRM・顧客管理ソフト(予約管理システムタイプ)
整骨院や整体院の経営において、「予約の最適化」こそが売上とリピート率の鍵です。
予約の重複や管理ミス、顧客情報の分散といった課題は、CRM(顧客管理システム)の導入によって解決できます。
ここでは、整骨院・整体院の予約業務に特化したおすすめの顧客管理・予約システムを4つご紹介します。
① からだケア(株式会社スタジオフロッグ)
治療院・サロン業界に特化した予約一元管理システム。
「からだケア」は、予約・顧客情報・売上データなどをクラウド上で一括管理できるCRMツールです。
- 特徴:
・顧客は会員登録不要で24時間ネット予約可能
・予約時に自動作成される「顧客台帳」で履歴・売上・キャンセル率を自動記録
・来店周期や人気メニューを自動分析し、次回提案やキャンペーン施策に活用可能
・スマホやPCから簡単操作、店舗運営の見える化をサポート
予約から分析までを一気通貫で行えるため、「業務効率化+顧客理解」を両立したい整骨院に最適です。
料金:月額2,000円/施術者1名(スタンダードプラン)
からだケア公式サイトを見る ▶
② トレジャーボックス2(株式会社プロ・フィールド)
予約・会計・顧客分析・ポイント管理を網羅するクラウド型顧客管理システム。
整骨院・整体院・サロン運営に必要な機能をまとめて搭載し、ペーパーレス化やLINE連携にも対応しています。
- 特徴:
・予約、役務、売上管理など必要機能を自由に選択可能(カスタマイズ型)
・メール・DM配信、ポイント管理、売上分析などマーケティング機能を標準搭載
・年代別・メニュー別売上分析でキャンペーン施策を最適化
・LINEや予約サイトとの連携によりリピート率アップを実現
必要な機能を選んで利用できるため、運用コストを最小限に抑えたい整骨院にも導入しやすいシステムです。
料金:月額12,000円〜/初期費用20,000円〜
トレジャーボックス2公式サイトを見る ▶
③ COCKPIT(株式会社ハッピーズ)
整体・カイロ・鍼灸など自費治療院専用に設計された予約・顧客管理システム。
数値管理が苦手な経営者でも使いやすく、LTV・CPA・リピート率などの経営指標を自動分析します。
- 特徴:
・リピート率/LTV/CPA/分単価などを自動算出
・4,000院以上の実績をもとにAIが経営改善を提案
・導入時はZoomで操作レクチャー+初期設定の完全代行
・経営を感覚でなく「データ」で判断できる設計
データ分析が苦手でも、AIのアドバイスに従うだけで経営改善が進められるため、数値管理を仕組み化したい整骨院に最適です。
料金:月額12,980円(税込)/スタッフ1名利用時(2名以降+800円/人)
COCKPIT公式サイトを見る ▶
④ ワンモアハンド(株式会社クロスリンク)
整骨院・鍼灸院・整体院など治療院業界向けの総合予約・顧客管理システム。
24時間ネット予約、LINE連携、電子カルテ連動、Google口コミ自動収集など、集客〜分析までをワンストップで管理できます。
- 特徴:
・ネット予約・電話予約を一元管理
・スタッフ・施術メニューを紐づけた「指名予約」「自動振り分け」機能
・5分単位での予約枠設定でダブルブッキング防止
・LINE・SNS連携やGoogle口コミ自動化オプションを提供
・電子カルテ連携で施術履歴・顧客情報も一元化
予約業務を完全自動化しながら、口コミやSNS経由の新規獲得も支援。
「予約・集客・顧客フォロー」を一気に改善したい整骨院におすすめです。
料金:月額9,800円/初期費用49,800円
ワンモアハンド公式サイトを見る ▶
整骨院向けおすすめCRM・顧客管理ソフト(POSレジ搭載タイプ)
整骨院・整体院では、「予約・会計・カルテ管理」が日々の運営の中心業務です。
それらをバラバラに管理していると、情報の重複や集計ミス、分析の遅れなどが生じやすくなります。
そこで注目されているのが、POSレジ機能を搭載した顧客管理システム(CRM)。
本章では、会計から顧客管理・分析までをワンストップで実現するおすすめの5製品を紹介します。
① スマレジ(株式会社スマレジ)
整骨院・整体院・エステ・治療院など幅広く使えるタブレット型POSレジシステム。
拡張アプリ「LTV-Salon」との連携により、POSレジを中核に予約・カルテ・会計・販促・分析まで一括管理できます。
- 特徴:
・予約情報がPOSレジと自動連携し、スムーズな会計処理が可能
・売上データがリアルタイムに反映され、経営分析を自動化
・電子カルテや顧客メモを活用し、個別対応や施術提案を最適化
・スタッフ別の売上・稼働率・LTV分析にも対応
単なるレジではなく、経営分析ツールとして活用できるCRM型POSです。
売上・顧客データを活かして経営判断を迅速化したい整骨院に最適。
料金:要問い合わせ
スマレジ公式サイトを見る ▶
② POS+ healthcare(ポスタス株式会社)
iPadを活用したクリニック・治療院向けPOSシステム。
保険診療・自費診療を問わず使える柔軟な会計機能を備え、整骨院の実務に即した設計が特徴です。
- 特徴:
・保険・自費の課税/非課税処理を自動振り分け
・直感的な「スケジュール台帳」で予約を簡単登録
・手書き・テキスト入力・写真添付に対応した電子カルテ
・売上管理・分析機能で日次/月次の経営状況を可視化
・最大9台のiPadを同時利用でき、混雑時もスムーズに対応
さらに、Web予約・レセコン連携・在庫管理・勤怠管理などの拡張オプションも豊富。
現場の運用負荷を減らしつつ、経営データを一元化したい整骨院におすすめです。
料金:月額14,000円〜/店舗
POS+ healthcare公式サイトを見る ▶
③ Bionly(株式会社アライズ)
iPad専用の顧客管理POSレジシステム。
整体院・サロン運営に必要な機能を低コストで網羅し、「予約・会計・カルテ・集客」をすべて1つのアプリで完結できます。
- 特徴:
・電子カルテ・POSレジ・予約サイトがすべて連携
・HP・SNS・メルマガ経由で予約受付可能
・専用アプリで顧客がチャットや店販商品購入も可能
・大手予約サイトとのAPI連携で新規集客も効率化
施術履歴や会計データを一元管理することで、施術品質の維持と顧客フォローの自動化を両立。
小〜中規模の整骨院で、効率化と集客を同時に進めたい場合にぴったりです。
料金:要問い合わせ
Bionly公式サイトを見る ▶
④ USENレジ HEALTHCARE(株式会社USEN)
USENが提供する整体院専用POSレジアプリ。
POSレジに加え、予約・顧客管理・カルテ・スタッフ分析など多面的に業務を支援します。
- 特徴:
・「全スタッフ表示」「スタッフ指定」「一覧表示」など柔軟な予約画面切り替え
・顧客情報の照会/登録/DM配信機能を搭載
・カルテ記録(写真・手書きメモ)+履歴管理
・売上推移・客数・単価などをグラフ化して可視化
・スタッフの目標進捗や勤怠確認ができるマイページ機能
導入・設置は専任スタッフが対応し、24時間365日対応のヘルプデスクも完備。
サポート体制を重視したい整骨院におすすめです。
料金:要問い合わせ
USENレジ HEALTHCARE公式サイトを見る ▶
⑤ パワーナレッジPOS(株式会社Groony)
予約・顧客・役務をまとめて管理できるオールインワンPOSレジ。
整骨院・サロン運営に必要な業務を1つの画面で完結できます。
- 特徴:
・受付〜会計〜集計を自動化
・売上分析から販促施策までワンストップ管理
・メルマガ・クーポンなどの自動マーケティング機能搭載
・休眠顧客への再来院誘導や販促配信を自動化
POS機能を中心に「売上を上げる仕組み」を構築できるCRMツールです。
人手不足でも自動で販促を回したい整骨院に最適。
料金:要問い合わせ
パワーナレッジPOS公式サイトを見る ▶
整骨院向けおすすめCRM・顧客管理ソフト(レセコンタイプ)
整骨院や鍼灸院では、保険請求(レセプト)業務の効率化は欠かせません。
その中でも、「レセコン(レセプトコンピュータ)」にCRM(顧客管理)の視点を組み合わせたシステムを導入すれば、請求処理+顧客分析+経営管理まで一気に改善できます。
ここでは、全国の整骨院で導入実績が多いおすすめレセコン型システムを紹介します。
① ブースター(日本システムクリエイト株式会社)
全国5,000件以上の導入実績を誇る整骨院・鍼灸院向けレセコンシステム。
単なる請求処理にとどまらず、顧客管理や売上分析、給与計算までを一元化できる、「経営に強いレセコン」です。
- 特徴:
・レセプト作成から顧客管理、売上・給与計算まで対応
・レセプト返戻を防ぐ「ミス防止機能」で事務作業を効率化
・患者情報の入力・検索が直感的で、初心者でも使いやすい設計
・男女比・来店頻度・地域別などの顧客分析が可能
・青色申告決算書・確定申告書の自動作成・印刷に対応
さらに、柔整・鍼灸業界に精通した専門スタッフによる経営サポートが受けられるのも大きな魅力。
オプションの会計機能を使えば、毎日の売上入力から月次・年次レポートの自動作成も可能です。
日常業務の「請求処理」と「経営分析」を同時に強化したい整骨院におすすめです。
料金:要問い合わせ
ブースター公式サイトを見る ▶
整体院で顧客管理ソフトを導入する3つのメリットと注意点
整体院・整骨院におけるCRM(顧客管理システム)導入には、多くの利点があります。
単なる「予約や顧客の記録」だけでなく、リピート率や売上の向上、業務効率化に直結する仕組みとして注目されています。
ここでは、導入による代表的な3つのメリットと、あわせて検討すべきデメリットについて詳しく解説します。
メリット①:業務負担の軽減
整体院業務では、予約管理・顧客データ入力・施術履歴の記録など、細かな事務作業が多く発生します。
これらを手作業で行うと、どうしても人的ミスや時間の浪費が起こりがちです。
しかし、顧客管理ソフトを導入すれば業務を自動化・一元化でき、スタッフの負担を大幅に軽減できます。
- 予約のダブルブッキング防止
- 顧客情報の自動整理・検索機能
- 施術履歴や健康状態の即時参照
これらの機能により、スタッフは入力業務から解放され、施術や接客といった本質的な業務に集中できるようになります。
業務効率化によって生まれた時間を、マーケティング活動や新メニュー開発などに充てることも可能です。
メリット②:顧客のリピート率アップ
顧客管理ソフトの導入は、リピート率向上にも大きく寄与します。
各顧客の来店履歴・健康状態・施術内容・好みなどをデータ化することで、よりパーソナライズされた対応が可能になります。
- 前回の施術効果を踏まえた提案
- 定期的なフォローメールやキャンペーン案内
- 来店周期に応じた自動リマインド通知
こうした細やかなフォローにより、患者さんは「自分の体をしっかり見てくれている」と感じやすくなり、自然と再来院の意欲が高まります。
結果として、顧客ロイヤルティ(信頼・愛着)向上と安定した売上基盤の構築につながります。
メリット③:顧客データの分析による売上アップ
顧客管理ソフトのもう一つの強みは、データ分析によって経営を可視化できる点です。
予約状況・売上・人気メニュー・来店周期などを自動で分析し、戦略的な意思決定に活かせます。
たとえば
- 曜日や時間帯別の来店傾向を把握して人員配置を最適化
- 人気施術に合わせたセットメニューを企画
- 特定層(例:30代女性)に向けたキャンペーンを実施
このように、データをもとにした施策を繰り返すことで、広告費に頼らずとも売上アップが実現できます。
CRMを活用した経営は、「経験」ではなく「根拠」に基づく判断を可能にするのです。
整体院で顧客管理ソフトを導入する2つのデメリット
一方で、導入にあたっては注意点も存在します。
ここでは代表的な2つのデメリットを紹介しますが、いずれも選び方と運用次第で十分にカバー可能です。
デメリット①:導入コストがかかる
顧客管理ソフトには、購入費・ライセンス料・初期設定費用などのコストが発生します。
また、運用開始後もアップデート費やサポート費がかかる場合があります。
特に小規模の整体院では負担に感じることもありますが、長期的に見れば投資対効果(ROI)は高いケースが多いです。
近年では、初期費用を抑えたクラウド型CRMや月額制プランも増えており、導入ハードルは低下しています。
ポイント
費用だけで判断せず、「どれだけの時間短縮と売上向上が見込めるか」を基準に検討しましょう。
デメリット②:スタッフへの操作教育に時間がかかる
新しいシステムを導入する際には、スタッフ全員が操作を覚える必要があります。
年齢層やデジタルスキルの差によって習熟スピードが異なるため、最初は時間を要する場合もあります。
ただし、最近の顧客管理ソフトは直感的に操作できるUI設計が主流です。
また、多くのベンダーが以下のようなサポートを提供しています。
- 無料のオンライン講習・マニュアル
- チャット・電話サポート
- 導入初期の設定サポート
さらに、すべての機能を一度に使いこなす必要はありません。
基本機能→分析機能→マーケティング機能のように段階的に導入すれば、スムーズに社内へ定着させることができます。
整骨院のCRMならArchRise
整骨院・治療院領域におけるCRM導入は、単なる予約管理や顧客データベースの構築を超えて、顧客との関係深化・再来院促進・売上最大化を実現する戦略的ツールです。
ArchRiseは、CRM導入や運用設計までをワンストップでご支援いたします。まずはお気軽にお問合せ下さい。
まとめ
本記事では、整骨院がCRM(顧客管理システム)を導入すべき理由やメリット、選定ポイントについて解説しました。
顧客管理のデジタル化は、業務の効率化だけでなく、患者さんとの関係性を深める重要な経営戦略でもあります。
紙やExcelによる管理から卒業し、CRMを活用して「一人ひとりに寄り添う整骨院経営」を実現しましょう。
CRM導入で、スタッフの働きやすさと患者満足度の両立を目指す整骨院様を、ArchRiseが全力でサポートいたします。