弁護士はリスティング広告で集客できる?メリット・注意点・運用のコツ

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弁護士や法律事務所にとって、リスティング広告は今や欠かせないWebマーケティング施策のひとつです。法律業界は年々競争が激しくなっており、待っているだけでは新規の相談や依頼につながりにくい状況が続いています。その中で、今まさに法的な悩みを抱えているユーザーに直接アプローチできる手法として、リスティング広告は高い集客効果が期待できます。

一方で、「広告費が高そう」「クリックされるだけで終わってしまうのではないか」といった不安から、導入に踏み切れない弁護士の方も少なくありません。実際、運用方法を誤るとコストばかりがかかり、思うような成果が出ないケースもあります。そのため、リスティング広告は正しい設計と継続的な運用改善が不可欠な施策といえます。

本記事では、弁護士がリスティング広告に取り組むべき理由を整理したうえで、導入時に注意すべきポイントや、成果につなげるための考え方を詳しく解説します。あわせて、実際の成功事例や、弁護士事務所の集客と相性の良いリスティング広告代理店の特徴についても紹介します。

具体的には、以下の内容を中心に解説していきます。

・弁護士がリスティング広告を活用すべき理由
・弁護士がリスティング広告を導入する際の注意点
・リスティング広告で成果を上げるための考え方や事例

「ホームページはあるものの、なかなか問い合わせにつながらない」「Webからの集客を強化したい」と感じている弁護士の方にとって、実務に役立つ内容となっています。リスティング広告をこれから検討している方も、すでに運用中で課題を感じている方も、ぜひ参考にしてみてください。

目次

リスティング広告とは

まずは、リスティング広告の基本的な仕組みについて整理し、なぜ弁護士事務所にとって有効な集客手法といえるのかを解説します。

近年、法律事務所のホームページを新たに制作したり、デザインを刷新したりするケースが増えています。その流れの中で、「リスティング広告」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょう。一方で、ホームページ公開後の集客方法については詳しくなく、リスティング広告がどのようなものか分からないという方も少なくありません。

リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに連動して表示される広告のことです。たとえば、「東京 交通事故 弁護士」と検索した際に、検索結果の上部に表示される広告枠が該当します。

この広告は、表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックしたタイミングで初めて費用が発生する仕組みになっています。そのため、一般的には「検索連動型広告」や「PPC広告(クリック課金型広告)」とも呼ばれています。

日本国内で多く利用されている検索エンジンはGoogleとYahoo!です。これらの検索エンジンにリスティング広告を出稿することで、法的な悩みを抱え、弁護士を探しているユーザーに対して、効率的に事務所のホームページを訴求することが可能になります。

このように、リスティング広告は検索結果の目立つ位置に表示されるため、今まさに相談先を探しているユーザーの目に留まりやすい広告手法です。法律事務所の認知拡大だけでなく、問い合わせや相談につなげやすい点から、弁護士事務所の集客施策として有効な手段といえるでしょう。

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弁護士がリスティング広告に取り組むべき理由

弁護士がリスティング広告に取り組むべき理由は、主に以下の点にあります。

・弁護士の数が増え続けている
・弁護士を探す方法がインターネット中心に変化している
・事務所の認知度向上につながる
・検索結果で上位表示を狙える
・ホームページ立ち上げ直後でも集客できる
・短期間で問い合わせ獲得につながる

それぞれについて、具体的に解説します。

弁護士の数が増え続けている

弁護士の数が増加していることは、法律業界全体で競争が激化していることを意味します。
日本弁護士連合会(日弁連)の統計によると、1950年時点では5,827人だった弁護士数は、2022年5月31日現在で44,101人まで増加しています。

特に女性弁護士の増加は顕著で、1990年に766人だった女性弁護士は、2022年には8,630人と約11倍に拡大しています。この背景には、法曹人口の増加や社会的ニーズの多様化があると考えられます。

一方で、弁護士数の増加は、同一エリア・同一分野での競争を激化させる要因にもなっています。
そのため、単に事務所を構えているだけでは選ばれにくくなり、検索結果でいかに目立つかが重要になっています。

このような環境下では、リスティング広告を活用して自事務所の存在を明確に訴求し、見込み顧客に認知してもらう施策が不可欠といえるでしょう。

弁護士を探す方法がインターネットに変化した

近年、弁護士を探す際の手段として、インターネット検索が主流になっています。
弁護士ドットコムとマクロミル社が実施した調査によると、弁護士を探す方法として「インターネットで検索する」と回答した人は40.2%と最も高い割合を占めています。

探し方回答率
インターネットで検索40.2%
知人を通じて紹介16.8%
行政機関・役所に問い合わせ11.5%

さらに、弁護士に相談する前にインターネットで情報を確認する人は9割以上にのぼります。
具体的には、事務所のホームページを確認する人が91.0%、ブログを確認する人が29.2%、SNSを確認する人が8.9%という結果が出ています。

これらのデータからも分かる通り、検索結果に表示されない弁護士事務所は、比較検討の土俵にすら上がれない可能性があります。
そのため、検索時点で露出を確保できるリスティング広告は、弁護士集客において非常に重要な手法といえます。

事務所の認知度向上につながる

リスティング広告を活用することで、弁護士事務所の認知度を効率的に高めることができます。
リスティング広告は、検索結果ページ(SERP)の上部に表示されるため、ユーザーの目に触れる機会が多くなります。

実際に、検索結果の表示順位とクリック率には明確な相関があります。

表示順位クリック率
1位28.5%
2位15.7%
3位11.0%

検索結果の上位に表示されることで、多くのユーザーに事務所名や対応分野を認知してもらうことが可能です。
たとえすぐに問い合わせに至らなかった場合でも、「見たことのある事務所」として記憶に残りやすくなります。

また、検索ニーズに合致した広告文を継続的に表示することで、専門性や信頼性の訴求にもつながり、事務所のブランドイメージ向上にも寄与します。
このような認知の積み重ねが、最終的な問い合わせや依頼につながっていきます。

事務所のホームページを制作したものの、なかなか検索結果の上位に表示されず、思うような集客効果を実感できないという悩みは少なくありません。SEO対策は中長期的に取り組むべき重要な施策ですが、「どのようにすれば上位表示できるのか分からない」「成果が出るまで待てない」と感じるケースも多いでしょう。

その点、リスティング広告は広告費を支払うことで、対象となるキーワードが検索された際に検索結果の上部へ表示されます。検索順位が安定しない段階でも、確実に露出を確保できるため、即効性の高い集客手段として活用できます。

特に、事務所のホームページを立ち上げた直後は、アクセス数がほとんどない状態が一般的です。SEO対策を行っていたとしても、効果が表れるまでには通常3か月前後の期間を要します。その間、どのようにWebから相談や問い合わせを獲得すればよいのか悩む弁護士事務所も多いのが実情です。

リスティング広告であれば、配信を開始したその日から検索結果の上位に表示されるため、サイト立ち上げ初期のアクセス不足を補う役割を果たします。早い段階から見込み顧客との接点を作れる点は、大きなメリットといえるでしょう。

また、検索結果の上位に表示されることでクリック数が増え、集客につながりやすくなる点も見逃せません。多くのユーザーは検索結果の1ページ目、特に上位表示されている情報から順に確認する傾向があるため、トップに表示されること自体に大きな意味があります。

このように、効果が分かりやすく、ホームページ立ち上げ時から即座に集客を狙える点において、リスティング広告は弁護士事務所にとって非常に相性の良い施策といえるでしょう。

弁護士向けのリスティング広告代理店の特徴

ここでは、弁護士事務所がリスティング広告の運用を代理店に依頼する際に、特に重視したい代理店の特徴について解説します。弁護士業界は一般的な業種と異なる点が多いため、業界特性を理解している代理店を選ぶことが成果を左右します。

弁護士事務所の集客実績が豊富

弁護士事務所の集客実績が豊富な代理店は、法律業界特有の事情やユーザー心理を理解したうえで広告運用を行える点が大きな強みです。
これまでの運用経験を通じて、成果が出やすいキーワードの傾向や、反応が鈍くなりやすいパターンを把握しているため、無駄の少ない設計が可能です。

また、運用中にトラブルが発生した場合や、想定より成果が伸びない場合でも、過去の事例をもとに改善策を迅速に講じられます。
弁護士事務所の広告運用における「最適解」をある程度理解しているため、判断や対応のスピードが速い点もメリットといえるでしょう。

リスティング広告に強い代理店は数多く存在しますが、弁護士業界に特化した知識や運用経験を持つ代理店は限られているため、実績の有無は必ず確認したいポイントです。

自社の強みを分析し、差別化した訴求を考えてくれる

弁護士事務所の集客を得意とする代理店は、業界内で成果につながりやすい「勝ちパターン」を把握しています。
その知見をもとに、クライアントの強みや特長を分析し、どのポイントを前面に押し出すべきかを的確に判断します。

競合と比較した際に優れている点の中でも、

  • 広告効果が高い訴求ポイント
  • ユーザーの意思決定に影響しにくい要素

を切り分け、最も反応が期待できる内容に絞って広告を設計できる点が強みです。

自社では気づきにくい差別化ポイントを見つけ出し、それを明確に打ち出すことで、競争が激化している弁護士業界においても一歩リードした集客が可能になります。

「弁護士等の業務広告に関する規定」の知見がある

弁護士向けの広告運用では、「弁護士等の業務広告に関する規程」を正しく理解していることが不可欠です。
この規程に違反した広告を出稿した場合、指導や罰則の対象となる可能性があるため、代理店側の知識不足は大きなリスクにつながります。

弁護士事務所の集客に強い代理店は、これらの規程を前提とした広告表現を設計できる点が特徴です。
具体的に、以下のような広告は規程により禁止されています。

  • 事実に合致していない広告
     例:「必ず勝てます!」などの断定的表現
  • 誤導または誤認のおそれがある広告
     例:「○○分野なら日本で最も強い弁護士が担当します!」など
  • 誇大または過度な期待を抱かせる広告
     例:「どんな裁判でも絶対に負けない!」など
  • 困惑させたり、過度に不安を煽ったりする広告
     例:「今すぐ相談しないと大変なことになります!」など
  • 特定の弁護士や弁護士法人と比較する広告
     例:「○○事務所より実績が豊富です」など
  • 法令や日弁連・所属弁護士会の会則に違反する広告
     例:景品表示法や日弁連会則を遵守していない表現
  • 弁護士等の品位や信用を損なうおそれのある広告
     例:「違法すれすれの手段でも対応します」など

このような制約を理解したうえで、ルールを守りながらも成果につながる広告表現を設計できるかどうかは、弁護士向け代理店を選ぶうえで非常に重要な判断基準となります。

リスティング広告のメリット

リスティング広告には、弁護士事務所の集客において特に有効といえるメリットがあります。代表的なメリットは、以下の4点です。

・顧客に直接アピールできる
・自分の得意分野に関するキーワードで集客できる
・効果の即効性がある
・クリック課金制で無駄な費用が発生しにくい

それぞれについて詳しく解説します。

顧客に直接アピールできる

リスティング広告は、ユーザーが入力した検索クエリに対して広告を表示できるため、関心度の高い見込み顧客に直接アプローチできる点が大きな特徴です。

たとえば、「東京 弁護士」や「離婚相談 弁護士」といった検索語句は、すでに弁護士への相談を検討している可能性が高いユーザーによるものです。こうした検索に対して広告を表示することで、相談意欲の高い層を効率よく集客できます。

また、リスティング広告では、

・配信エリア
・利用デバイス(スマートフォン/PCなど)
・曜日や時間帯

といった条件を細かく設定できます。そのため、来所可能な地域や相談につながりやすい時間帯に絞って広告を配信するなど、無駄の少ない集客が可能です。

自分の得意分野に関するキーワードで集客できる

リスティング広告では、取り扱いたい分野に関連するキーワードを自由に選択して広告を配信できます。

たとえば、

・離婚
・相続
・交通事故
・債務整理

など、事務所として強みを持つ分野のキーワードに絞って広告を出稿することで、専門性を求めているユーザーに訴求しやすくなります。

一方で、競合が多いキーワードでは広告費が高騰しやすく、表示順位が下がる可能性もあります。そのため、単に検索数が多い語句を狙うのではなく、専門分野や地域名を組み合わせたキーワード設計や、広告文・リンク先ページの最適化が重要になります。

効果の即効性がある

リスティング広告は、設定完了後すぐに検索結果へ表示されるため、効果を実感しやすいWebマーケティング手法です。

SEO対策の場合、成果が出るまでに数か月単位の時間がかかることもありますが、リスティング広告であれば配信開始直後からアクセスや問い合わせの増加を期待できます。

また、

・広告文の変更
・キーワードの追加・停止
・入札単価の調整

といった改善施策をリアルタイムで行えるため、数値を見ながら素早く軌道修正できる点もメリットです。特定の分野やキャンペーン期間に集中して配信することで、短期間での集客効果を狙うことも可能です。

クリック課金制である

リスティング広告は、広告が表示されただけでは費用が発生せず、ユーザーが実際にクリックした場合にのみ料金が発生する「クリック課金制」を採用しています。

検索行動と連動して広告が表示されるため、比較的購買・相談意欲の高いユーザーに対して効率的に広告費を使える点が特徴です。

ただし、弁護士関連のキーワードは競争が激しく、クリック単価が高騰しやすい傾向があります。そのため、

・キーワードの精査
・不要な検索語句の除外
・広告文とLPの関連性強化

といった運用面での工夫を行い、費用対効果を維持することが重要になります。

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弁護士がリスティング広告を導入する場合の注意点

弁護士がリスティング広告を導入する際には、やみくもに出稿するのではなく、いくつかの重要なポイントを事前に理解しておく必要があります。
特に注意すべき点は、以下の4つです。

・予算管理
・キーワードの選定
・広告文の最適化
・広告配信ツールの仕組みの理解

それぞれについて詳しく解説します。

予算管理

リスティング広告を導入するうえで、最も基本かつ重要なのが予算管理です。
リスティング広告はクリック課金制のため、設定次第では短期間で想定以上の広告費が消化される可能性があります。

そのため、

・1日の上限予算を設定する
・月額予算に対して進捗を確認する
・想定より消化が早すぎないか、逆に遅すぎないかをチェックする

といった日々の管理が欠かせません。

特に弁護士関連のキーワードはクリック単価が高くなりやすいため、予算を放置すると、成果が出る前に広告費だけが膨らんでしまうリスクがあります。
リスティング広告を導入する場合は、毎日数値を確認しながら、計画的に予算をコントロールする意識が必要です。

キーワードの選定

リスティング広告では、どのキーワードを設定するかによって成果が大きく左右されます。
不適切なキーワードを選定してしまうと、相談につながらないクリックが増え、無駄な広告費が発生してしまいます。

一方で、

・相談意欲の高い検索語句
・得意分野と合致したキーワード
・地域名を含む具体的な検索語句

を適切に選定できれば、比較的低予算でもコンバージョンを獲得することが可能です。

キーワード選定は、単に検索数の多さだけで判断するのではなく、「その検索をしている人が、実際に相談に至るかどうか」という視点で精査することが重要です。

広告文の最適化

広告文は、リスティング広告の成果を左右する非常に重要な要素です。
同じキーワードで広告を出していても、広告文の内容によってクリック率は大きく変わります。

最適化された広告文は、

・ユーザーの悩みや不安に即した内容になっている
・事務所の強みや対応分野が明確に伝わる
・次の行動(相談・問い合わせ)をイメージしやすい

といった特徴があります。

一方で、内容が抽象的だったり、他事務所と差別化できていない広告文の場合、クリック率が下がり、結果的に費用対効果も悪化します。
広告文は一度作って終わりではなく、数値を見ながら継続的に改善していくことが重要です。

広告配信ツールの仕組みの理解

リスティング広告を効果的に運用するためには、広告配信ツールの基本的な仕組みを理解しておく必要があります。
Google広告やYahoo!広告には、

・予算設定
・キーワード管理
・マッチタイプの設定
・広告文のテスト
・配信結果の分析

など、多くの機能が用意されています。

これらの仕組みを理解しないまま運用を行うと、本来得られるはずの成果を十分に引き出せない可能性があります。
すべてを完璧に把握する必要はありませんが、最低限どの設定が成果に影響するのかを理解しておくことで、無駄な広告費の発生を防ぎやすくなります。

上手に運用しないと費用が右肩上がりになる

リスティング広告は、適切に運用すればコストを抑えながら効率的に集客できる手法です。一方で、十分な知識や管理体制がないまま運用を続けると、広告費が際限なく膨らんでしまうリスクもあります。

その理由のひとつが、リスティング広告が入札方式を採用している点です。
リスティング広告の費用は固定ではなく、競合状況や検索需要によってクリック単価の相場が常に変動します。管理を怠ると、知らないうちにクリック単価が高騰し、費用だけが増えて成果が伴わない状態に陥ることも珍しくありません。

誰でも手軽に始められる点はリスティング広告のメリットですが、その反面、

・継続的な数値確認が必要
・キーワードや入札額の調整に手間がかかる
・運用を誤るとコストが急増する

といった注意点もあります。

コストを抑える方法としては、SEOで安定して上位表示できるようになったキーワードについては、リスティング広告の出稿を停止するといった判断も有効です。
SEOとリスティング広告を併用し、役割を分けながら運用することで、無駄な広告費を抑えつつ集客効果を最大化できます。

また、運用に不安がある場合は、広告管理を代理店に任せるのも一つの選択肢です。多くの代理店では費用体系が明確に定められており、月々の負担額を把握しやすいため、予算管理の面でも安心して運用しやすくなります。

守るべきルールに注意する

弁護士事務所がリスティング広告を出稿する場合、必ず守らなければならないルールが存在します。
まず、Google広告やYahoo!広告など、検索エンジンごとに定められた広告ポリシーを遵守する必要があります。

さらに、弁護士をはじめとする士業には、一般業種とは異なる特有の広告規制が設けられています。弁護士の場合は、日弁連が定める「弁護士等の業務広告に関する規程」や、弁護士法の内容を踏まえた広告運用が求められます。

実際に起こりがちなのが、士業系のリスティング広告に慣れていない代理店へ依頼した結果、意図せずルール違反となってしまうケースです。
ルール違反が発覚すると、広告が停止されるだけでなく、最悪の場合、ホームページ自体が無駄になってしまうこともあります。

特に注意が必要なのは、弁護士法や業務広告規程に抵触する表現です。内容次第では、懲戒対象となる可能性もあり、決して軽視できません。

そのため、

・事務所内で運用する場合
・代理店に運用を委託する場合

いずれのケースでも、日弁連の広告規程や弁護士法、検索エンジンの広告ルールについて、事前に正しい知識を持っておくことが重要です。

また、代理店に任せる場合は、弁護士・士業分野のWeb広告運用実績がある会社を選ぶようにしましょう。
いくら成果を出せる代理店であっても、ルールを理解していなければ、後々大きなリスクにつながる可能性があります。

リスティング広告の運用ポイント

リスティング広告を効果的に運用するために、弁護士事務所が押さえておきたいポイントは以下の7つです。

・ユーザーの心理的ハードルを下げる
・CTAボタンをわかりやすい位置に設置する
・広告の対応地域を絞る
・キーワードのマッチタイプを絞る
・除外キーワードを設定する
・検索キーワードごとにリンク先を変える
・広告表示オプションを設定する

ユーザーの心理的ハードルを下げる

リスティング広告を効果的に活用するうえで重要なのが、ユーザーの心理的ハードルを下げることです。
弁護士への相談は、「費用が高そう」「本当に解決できるのか不安」といった心理的抵抗を持たれやすい傾向があります。

そのため、広告やランディングページでは、いきなり「契約」や「依頼」を求めるのではなく、

・無料相談
・無料見積り
・LINEでの相談受付

といった、気軽に行動できる選択肢を提示することが有効です。

ユーザーの不安を和らげ、最初の一歩を踏み出しやすくすることで、問い合わせにつながる可能性が高まります。

CTAボタンをわかりやすいところに設置する

リスティング広告では、広告をクリックした後のWebサイトで、CTA(行動喚起)に気づいてもらえるかどうかが非常に重要です。

特に効果的なのが、ファーストビュー(最初に表示される画面)へのCTAボタン設置です。
ユーザーがスクロールする前にCTAが視界に入るため、行動につながりやすくなります。

また、CTAボタンが小さすぎたり、デザインが目立たなかったりすると、存在に気づかれないまま離脱される可能性があります。
ファーストビューに配置し、サイズや色を工夫して視認性を高めることが重要です。

広告の対応地域を絞る

リスティング広告はクリックごとに費用が発生するため、配信地域の設定は非常に重要です。

弁護士事務所の場合、基本的には、

・事務所がある市区町村
・対応可能な都道府県

など、実際に対応できる地域に限定して配信するのが望ましいです。

来所や対面相談が難しい地域まで広告を配信してしまうと、成約につながらないクリックが増え、無駄な広告費が発生します。
対応可能な地域に絞ることで、限られた予算を効率よく活用できます。

キーワードのマッチタイプを絞る

キーワードを登録する際には、「マッチタイプ」の設定が重要です。
マッチタイプとは、登録したキーワードと、実際に広告が表示される検索語句との一致範囲を指定する機能です。

主なマッチタイプは以下の3種類です。

マッチタイプ登録キーワードとの適合率広告の表示範囲
完全一致高い狭い
フレーズ一致中程度中程度
部分一致低い広い

広告費を抑えたい場合は、完全一致またはフレーズ一致から始めるのが基本です。

例えば「東京 弁護士」をフレーズ一致で設定すると、「東京 弁護士 相談」など関連性の高い検索に限定して広告が表示されます。
表示範囲を適切に絞ることで、無関係な検索からのクリックを防ぎ、広告効率を高めることができます。

除外キーワードを設定する

マッチタイプの設定とあわせて、除外キーワードの登録も欠かせません。
除外キーワードとは、広告を表示させたくない検索語句を指定する機能です。

法律事務所における除外対象の例としては、

否定的な印象のキーワード提供していないサービス
詐欺・不信 など無料法律相談・遺言書作成 など

が挙げられます。

否定的なキーワードで広告が表示されると、事務所の信頼性に悪影響を与える可能性があります。
また、対応していないサービスに関する検索でクリックされると、成約につながらず広告費の無駄になります。

除外キーワードを適切に設定することで、無駄なクリックとリスクを同時に減らすことができます。

検索キーワードごとにリンク先を変える

検索キーワードに応じて、広告のリンク先ページを分けることも重要なポイントです。

例えば、

・「離婚相談 弁護士」→ 離婚相談専用ページ
・「遺言書 作成 弁護士」→ 遺言書作成ページ

のように、検索意図に合ったページへ直接誘導します。

仮に「遺言書作成」で検索したユーザーが、事務所のトップページに遷移した場合、自分で情報を探す必要があり、離脱されやすくなります。

検索キーワードとリンク先の内容が一致しているほど、ユーザーの満足度とコンバージョン率は高まります。

広告表示オプションを設定する

広告表示オプションは、リスティング広告に追加情報を表示できる機能です。
広告文だけでは伝えきれない事務所の特徴やサービス内容を補足できます。

法律事務所で特に効果的なのは、以下のオプションです。

・サイトリンク表示オプション
 Webサイト内の特定ページへのリンクを表示できる機能

・電話番号表示オプション
 広告内に電話番号を表示し、スマートフォンから直接発信できる機能

サイトリンク表示オプションを使えば、ユーザーは興味のあるページへすぐにアクセスできます。
電話番号表示オプションは、今すぐ相談したいユーザーの行動を後押しし、問い合わせ増加につながりやすくなります。

事務所の特性やターゲットに合わせて、最適な広告表示オプションを選択しましょう。

リスティング広告を代理店に依頼するメリット

リスティング広告を代理店に依頼するメリットは、主に以下の2点です。

・工数と時間を大幅に削減できる
・専門的な知識とノウハウを活用できる

工数と時間がかからない

リスティング広告を代理店に依頼する最大のメリットは、広告運用にかかる工数と時間を大幅に削減できる点です。

法律事務所がリスティング広告を自社で運用する場合、

・キーワードの調査・選定
・広告文・見出しの作成
・ターゲット設定や配信条件の調整
・日々の入札単価や予算管理
・成果データの分析と改善対応

といった多くの工程が発生します。
これらをすべて対応しようとすると、想像以上に時間と労力を取られ、本来注力すべき相談対応や案件処理に支障が出ることも少なくありません。

代理店に依頼すれば、こうした煩雑な作業を一任できるため、弁護士や事務所スタッフは本業に集中することが可能になります。
広告運用のために新たな人員を割く必要がない点も、大きなメリットといえるでしょう。

専門的な知識の活用ができる

代理店に依頼することで、リスティング広告に関する専門的な知識や運用ノウハウを活用できます。

リスティング広告は、ただ出稿するだけでは成果につながりません。
入札戦略、キーワードの取捨選択、広告文の改善、除外キーワードの設定など、細かな調整を継続的に行うことで、はじめて費用対効果が高まります。

広告代理店は、

・リスティング広告の最新仕様やトレンドを把握している
・多数のアカウント運用経験から、成果が出やすいパターンを理解している
・数値をもとにした改善施策をスピーディに実行できる

といった強みを持っています。

特に弁護士事務所の場合は、
「弁護士等の業務広告に関する規定」や業界特有の表現ルールを踏まえた広告設計が不可欠です。
こうした制約を理解したうえで、ターゲット層に適切に訴求できる点も、代理店を活用する大きなメリットといえます。

結果として、無駄な広告費を抑えながら、効率的に問い合わせや相談につなげる運用が期待できます。

【おすすめ6選】弁護士に強いリスティング広告代理店

この項目では、弁護士事務所の集客に強みを持つリスティング広告代理店を6社紹介します。
それぞれ得意分野や特徴が異なるため、自社の目的や予算に合った代理店選びの参考にしてください。

株式会社Hew One’s Way(ヒューワンズウェイ)

運用実績の豊富さを重視する場合は、株式会社Hew One’s Wayがおすすめです。
弁護士をはじめとした士業全般の広告運用実績が豊富で、業界特有の集客課題を踏まえた運用を得意としています。

リスティング広告だけでなく、コンテンツSEOを組み合わせた中長期的な集客戦略にも対応しており、広告とSEOを並行して進めることが可能です。

運用代行をすべて任せたい場合はもちろん、インハウス運用を見据えたアドバイスやコンサルティング支援にも対応しています。
顧客と伴走しながら強みを引き出し、競合との差別化を図る運用スタイルが特徴です。

会社情報

項目内容
会社名株式会社Hew One’s Way
本社所在地東京都千代田区神田司町2-16 佐一第二ビル4F
対応業務リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、コンテンツSEO など

プラスファクトリー株式会社

広告費用を抑えつつ運用したい場合は、プラスファクトリー株式会社が選択肢になります。
士業や美容など、実店舗・専門サービス系のWeb集客を得意としており、月額20万円〜と比較的リーズナブルな価格帯で依頼可能です。

業界ごとの専門スタッフが在籍しており、競合調査や市場分析、クライアント分析をもとにした実践的な運用プランを提案してくれます。

会社情報

項目内容
会社名プラスファクトリー株式会社
本社所在地東京都千代田区神田北乗物町16 英ビル1A
対応業務Webコンサルティング、Web集客代行、ホームページ制作 など

株式会社アップラボ

広告だけでなく、サイトやLPのクオリティにもこだわりたい場合は株式会社アップラボがおすすめです。
士業系のホームページ制作を得意としており、リスティング広告やSEO対策まで一貫して依頼できます。

800サイト以上の制作実績があり、報酬体系が固定報酬制のため、費用面の見通しが立てやすい点も特徴です。

会社情報

項目内容
会社名株式会社アップラボ
本社所在地愛知県名古屋市中区千代田1-8-21 千代田ビル4F
対応業務ホームページ制作、リスティング広告、SEO対策

株式会社オーシャン

戦略設計からしっかり相談したい場合は、株式会社オーシャンが適しています。
士業分野に特化し、「法律・コンサル・IT」の3領域に強みを持つ代理店です。

初期設定からキーワード選定、広告文作成、運用、レポーティングまで、リスティング広告運用を一貫してサポートしてもらえます。

会社情報

項目内容
会社名株式会社オーシャン
本社所在地神奈川県横浜市西区高島2-5-12 横浜DKビル3F
対応業務リスティング広告運用代行、Web制作支援、各種コンサルティング

株式会社CyberACE(サイバーエース)

大規模・高額予算での広告運用を検討している場合は、株式会社CyberACEが候補になります。
CyberAgentグループの戦略子会社として、大規模アカウントの運用実績とノウハウを有しています。

リスティング広告だけでなく、SNS広告やSEOなど対応範囲が広く、包括的なデジタルマーケティング支援が可能です。

会社情報

項目内容
会社名株式会社CyberACE
本社所在地東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア20F
対応業務リスティング広告、SNS広告、SEO対策 ほか

合同会社レップリーガル

広告運用からWeb制作、SEOまで丸ごと任せたい場合は合同会社レップリーガルが向いています。
士業専門のマーケティング会社で、弁護士事務所の集客支援実績が豊富です。

過去の成功事例をもとにした広告設定を活用するため、スピード感と再現性を重視した運用が期待できます。

会社情報

項目内容
会社名合同会社レップリーガル
本社所在地大阪市北区西天満2-10-2 幸田ビル8F
対応業務リスティング広告運用代行、ホームページ制作、SEO施策

リスティング広告のよくある疑問

リスティング広告は弁護士事務所の集客と相性の良い施策ですが、
「どれくらい費用がかかるのか」「成果が出るまでの期間はどの程度か」「SEOとの違いは何か」など、導入前に疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、弁護士事務所からよく寄せられる質問について解説します。

効果的な広告費用と成果が出るまでの期間はどれくらい?

リスティング広告は1クリック数百円〜数千円単位で始められるため、少額からでも出稿可能です。
ただし、安定した集客成果を目指す場合は、ある程度の広告費と運用期間が必要になります。

5万円からの少額スタートも可能

弁護士事務所におけるリスティング広告の月額費用は、5万円〜30万円程度が一般的です。

  • まずは反応を見たい場合:月額5万円前後
  • 早期にアクセス数・相談件数を増やしたい場合:月額20〜30万円前後

といった形で、目的に応じて柔軟に調整できます。
小額から始めて、成果を見ながら段階的に予算を増やす方法も現実的です。

成果が出るまでの目安は約3ヶ月

リスティング広告は即日表示されるため、クリック数やアクセス数自体はすぐに増加します。
一方で、「問い合わせ」や「相談獲得」といった最終的な成果が安定して出るまでには、おおよそ3ヶ月程度を見込むケースが一般的です。

広告文やキーワード、LPの改善を繰り返しながら最適解を見つけていくため、一定のテスト期間が必要になります。
より早く成果を出したい場合は、弁護士業界の広告運用に慣れている代理店へ依頼するのも有効な選択肢です。

リスティング広告とSEO対策の違いは?

ホームページ集客を考える際、「SEOが重要」と聞いたことがある方も多いでしょう。
SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告には、以下のような違いがあります。

SEOの特徴

  • 広告費はかからない
  • 効果が出るまでに時間がかかる
  • 成果の確実性が低い
  • ターゲットや表示条件のコントロールが難しい

SEOは、検索エンジンに評価されることで自然検索(オーガニック検索)で上位表示を狙う手法です。
費用をかけずに集客できる点は魅力ですが、施策の効果が表れるまでに3ヶ月以上かかることが多く、必ず成果が出るとは限らないという側面もあります。

また、検索順位はGoogleのアルゴリズム変更の影響を受けやすく、細かなターゲット設定ができない点もデメリットです。

リスティング広告の特徴

  • 広告費はかかる
  • 即効性が高い
  • 表示条件・地域・時間帯などを細かく設定できる
  • 効果測定と改善がしやすい

リスティング広告は、費用は発生するものの、狙ったキーワードで即座に上位表示が可能です。
特に開業直後やSEOの効果がまだ出ていない時期の集客を補完する手段として有効です。

リスティング広告とSEOは併用するのが理想

「リスティング広告が良くてSEOは不要」というわけではありません。
実際には、両者を併用することで、コストを抑えながら安定した集客が可能になります。

  • 短期的な集客:リスティング広告
  • 中長期的な集客基盤:SEO

という役割分担で運用するのが理想的です。
リスティング広告を活用しながら、同時にSEO対策を進めていくことで、将来的な広告費の削減にもつながります。

弁護士のリスティング広告ならArchRise

弁護士事務所のリスティング広告では、単に広告を出稿するだけでなく、業界特有のルールやユーザー心理を理解した上での運用が不可欠です。
ArchRiseでは、弁護士業界における広告規程や集客特性を踏まえたうえで、成果につながるリスティング広告運用を支援しています。

キーワード選定や広告文作成においては、「相談につながりやすい検索意図」を重視し、無駄な広告費を抑えながら効率的に見込み客へアプローチします。また、検索キーワードごとの導線設計やランディングページの改善提案まで含め、広告運用とWebサイト改善を切り離さずに考える点も特徴です。

さらに、SEO対策やコンテンツ施策との併用による中長期的な集客設計にも対応しており、「今すぐ相談を増やしたい」「将来的に広告費を抑えたい」といった段階に応じた運用プランの提案が可能です。
初めてリスティング広告に取り組む弁護士事務所はもちろん、現在の広告運用に課題を感じている場合でも、現状分析から改善の方向性まで丁寧にサポートします。

弁護士業界に適した広告運用で、安定した相談獲得を目指したい方は、一度ArchRiseへ相談してみるとよいでしょう。

まとめ

リスティング広告は、弁護士事務所にとって即効性が高く、集客成果につながりやすいWebマーケティング施策です。
特に、SEOの効果が出るまでの期間を補完できる点や、地域・分野を絞ったアプローチができる点は、法律サービスとの相性が非常に良いといえます。

一方で、適切なキーワード選定や広告文の最適化、広告規程への理解が不十分なまま運用すると、広告費が無駄に膨らんだり、ルール違反のリスクが生じたりする可能性もあります。そのため、弁護士業界の特性を理解した運用体制を整えることが重要です。

本記事で紹介したポイントや代理店選びの基準を参考に、自社の目的やフェーズに合った運用方法を検討してみてください。
リスティング広告を正しく活用することで、競争の激しい法律業界においても、安定した集客と事務所の成長を実現しやすくなるでしょう。

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