リスティング広告の出し方を初心者向けに解説!出稿手順・費用・設定の全知識

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リスティング広告は、Web広告の中でも最も定番かつ効果的な集客手法のひとつです。
検索結果に広告を表示できるため、すでに商品やサービスを探している“見込み度の高いユーザー”へ直接アプローチできるのが大きな特徴です。

SNS広告や動画広告が増えている今でも、リスティング広告は依然として高い費用対効果を誇り、業種や規模を問わず多くの企業が導入しています。短期間で売上アップや問い合わせ増加を目指すなら、リスティング広告の出稿は欠かせません。

しかし、「どうやって出すの?」「Google広告とYahoo!広告の違いは?」「費用はいくらかかる?」といった疑問から、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、初心者でも迷わずできる「リスティング広告の出し方」をわかりやすく解説します。
Google広告・Yahoo!広告の出稿手順から費用相場、アカウント開設〜広告入稿までの流れ、設定時の注意点までを丁寧に紹介します。

目次

運用を始める前に押さえておきたい!リスティング広告の基礎知識

リスティング広告を運用する前に、まずは仕組みや特徴などの基礎を押さえておきましょう。
ここでは、リスティング広告とは何か、そしてSEOやディスプレイ広告との違い、費用感やメリットをわかりやすく解説します。

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索結果画面の上部や下部に表示されるテキスト広告のことを指します。
ユーザーが特定のキーワードを検索したタイミングで広告が表示されるため、購買意欲の高い見込み顧客にアプローチできるのが特徴です。

下図のとおり、検索結果画面では上部の赤枠部分に「広告(リスティング広告)」が表示され、青枠部分には「自然検索結果(SEO)」が表示されます。

引用元:Google広告Yahoo!広告

リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告は広告費を支払うことで検索結果上部に自社サイトを表示できる仕組みです。
一方、SEO(検索エンジン最適化)は広告費をかけずに、サイト内コンテンツや構造を最適化し、アルゴリズム評価によって上位表示を狙う施策です。

どちらも「検索結果経由での集客」を目的としていますが、SEOは成果が出るまでに数ヶ月〜半年ほど時間がかかるケースが多く、上位表示を保証できるものではありません。
これに対し、リスティング広告は入札単価と広告品質を調整すれば、短期間で検索上位に表示できる点が大きな違いです。
すぐに成果を出したい場合や、キャンペーン・新商品告知など短期的施策にはリスティング広告が向いています。

リスティング広告とディスプレイ広告の違い

ディスプレイ広告は、画像や動画を使ってWebサイトやアプリの広告枠に配信する手法です。
視覚的に訴求できるため、商品やサービスの「認知拡大」に効果的です。
一方、リスティング広告はテキスト形式で、検索意図を持つユーザーに直接アプローチできるため、「購入」「問い合わせ」などの顕在層の獲得に強い傾向があります。

比較項目リスティング広告ディスプレイ広告
形式テキスト広告画像・動画広告
主な目的顕在層の獲得(購入・問い合わせ)認知拡大・潜在層への訴求
配信の仕組み検索キーワードに基づき表示興味・関心・属性データに基づき表示
効果が出るまでの期間比較的短期中長期的

どちらも有効な広告手法ですが、
「今すぐ顧客になりうる層へ確実にアプローチしたい」場合はリスティング広告、
「ブランドやサービスをまず知ってもらいたい」場合はディスプレイ広告が適しています。

リスティング広告の種類

リスティング広告には、大きく分けて 「Google広告」 と 「Yahoo!広告」 の2種類があります。
どちらも検索結果画面に広告を表示する仕組みですが、ユーザー層や配信面に若干の違いがあります。ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

種類①:Googleリスティング広告

引用元:Google広告

1つ目は、Googleのリスティング広告です。
Googleの検索結果ページに表示される広告で、正式名称は「Google広告(旧Google AdWords)」と呼ばれます。

現在、検索エンジン市場でGoogleは約75〜80%のシェアを占めており、リスティング広告といえばまずGoogle広告が主流です。
ユーザー数が圧倒的に多いため、リーチできる範囲が広く、BtoC・BtoB問わず多くの企業が出稿しています。

基本的には、初めてリスティング広告を運用する場合はGoogle広告を優先的に導入するのが一般的です。
予算や運用リソースに余裕がある場合は、Yahoo!広告と併用して運用すると、より幅広いユーザー層にアプローチできます。

種類②:Yahoo!リスティング広告

引用元:Yahoo!広告

2つ目は、Yahoo!のリスティング広告(検索広告)です。
Yahoo!の検索結果画面に表示されるもので、基本的な仕組みはGoogle広告とほぼ同じです。
しかし、利用ユーザー層に明確な違いがあります。

Yahoo!はGoogleに比べて40〜60代の利用率が高く、主婦層やシニア層が中心といわれています。
そのため、ファミリー向け商品や日用品、生活関連サービスなど、比較的年齢層の高いターゲットへの訴求に効果的です。

一方で、ビジネス層や若年層をターゲットにする場合は、Google広告のほうが効果を得やすい傾向にあります。
目的とターゲット層を踏まえて、どちらの媒体をメインに運用するかを検討することが重要です。

リスティング広告を利用する3つのメリット

リスティング広告には、「コントロール性」「反応率」「即効性」という3つの大きなメリットがあります。
広告出稿を検討している方は、以下のポイントを押さえておくと効果的な運用がしやすくなります。

メリット①:予算を自由にコントロールできる

リスティング広告の大きな特徴は、広告費を自由に調整できる柔軟さにあります。
例えば、配信結果を見て反応が良くなければ、すぐに停止・調整することが可能です。
また、1円単位から入札金額を設定できるため、少額でもスタートできます。

雑誌広告やテレビCMなどのマス広告では、あらかじめ高額な費用を支払い、途中で変更することはできません。
しかしリスティング広告なら、1日あたりの上限予算を自社の状況に合わせて自由に設定できるため、
スタートアップや中小企業でもリスクを抑えて始められます。

ポイント
無駄な広告費を使わず、「費用対効果の高いキーワード」に予算を集中できるのもリスティング広告の強みです。

メリット②:ユーザーの反応率が高い

リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果の最上部に表示されるため、
ユーザーの目に最も触れやすく、クリック率(CTR)が高いのが特徴です。

検索ユーザーは、すでに商品やサービスに関心を持っている「顕在層」であるケースが多く、
購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできるのが他の広告との大きな違いです。

SEOでは、どんなに順位を上げても広告枠より上に表示されることはありません。
そのため、確実に検索結果の上位に掲載されたい場合は、リスティング広告が最も効果的です。

ポイント
リスティング広告は「クリックされる=興味を持たれた」状態。
高い意図精度でユーザーをサイトやLPに誘導できます。

メリット③:SEOに比べて即効性がある

SEO施策は成果が出るまでに数ヶ月を要しますが、リスティング広告は出稿したその日から掲載可能です。
設定を完了すれば、数時間以内に検索結果の上位へ自社広告を表示できます。

この即効性により、

  • 新商品のローンチ
  • キャンペーンやセール
  • 期間限定イベント
    といった短期施策との相性が抜群です。

さらに、出稿直後に訪問者がコンバージョン(購入・資料請求など)するケースも珍しくありません。
「すぐに売上を立てたい」「短期間で効果を見たい」という企業にとって、リスティング広告は非常に有効な手段です。

リスティング広告が効果を発揮するシーン

リスティング広告は、コンバージョン獲得を目的とした広告運用に非常に効果的です。
ユーザーが実際に検索したキーワードに連動して広告が表示されるため、購買意欲の高い顕在層へアプローチできます。

例えば、すでに「Web広告 代行」「結婚相談所 比較」などの具体的な検索をしているユーザーは、すでに検討段階に入っている見込み客です。
このようなユーザーに対して広告を表示できるため、CV(コンバージョン)率が高く、費用対効果の良い運用が可能です。

さらに、まだあまり知られていない新商品・新サービスの販売にも最適です。
知名度の低い商品は、商品名で直接検索されることが少ないですが、関連するキーワード(例:「低刺激 スキンケア」「環境に優しい 掃除用品」など)でリスティング広告を出稿すれば、
自社サイトへの流入を増やし、そこからの購入や問い合わせへ繋げられます。

ポイント
リスティング広告は、「潜在層の関心を喚起し、顕在層を確実に取り込む」2段階の戦略を同時に実現できる広告手法です。

リスティング広告の掲載費用の仕組み

リスティング広告の費用は、クリック課金方式(CPC:Cost Per Clickです。
広告が表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックしたときにのみ料金が発生します。

クリック単価(CPC)とは?

1クリックあたりに発生する費用を「クリック単価(CPC)」といいます。
この金額は広告主が自由に設定でき、どこまで支払えるかの上限額を「入札単価」として指定します。

オークション制による掲載順位の決定

リスティング広告はオークション制によって掲載順位が決まります。
入札単価が高いほど上位に表示されやすい傾向がありますが、単純に「高ければ勝ち」ではありません。
GoogleやYahoo!では、広告の品質スコア(広告文・クリック率・ランディングページの関連性など)も加味して順位が決定します。


入札単価が同じ500円でも、広告文の品質やクリック率が高い広告のほうが上位に表示されることがあります。

柔軟な費用コントロールが可能

1日の上限予算やキャンペーン単位での設定もできるため、費用対効果を見ながらスピーディに調整できます。
たとえば「テスト出稿で反応を見てから本格配信する」といった柔軟な運用が可能です。

リスティング広告配信の8ステップ

リスティング広告を配信するための8つのステップを紹介いたします。

手順①:広告配信の目的と配信媒体を決める

リスティング広告でまず重要なのは、広告配信の目的を明確にすることと、どの媒体で広告を配信するかを決めることです。

広告配信の目的とは、「Webサイトを通じてユーザーにどんな行動をしてもらいたいか」を明確にすることを指します。
具体的には「問い合わせの獲得」「資料請求の獲得」「無料トライアル登録」「有料会員登録」「商品の購入」などが挙げられます。
あくまでこれは“広告としての目的”であり、「売上拡大」や「成約率アップ」といったビジネス全体の目標とは異なります。

目的を設定しておくことで、広告配信後の効果測定や改善が正確に行えるようになります。
たとえば「資料請求の獲得」を目的とするなら、クリック率やコンバージョン率(CVR)、1件あたりの獲得単価(CPA)といった指標をもとに成果を評価できます。

また、広告を配信する媒体の選定も、最初の段階で決めておきたい重要なポイントです。
媒体によって、広告を配信できるターゲット層や表示形式、配信面の特徴が異なります。

どのようなユーザーに広告を届けたいのか、どのような見せ方で商品・サービスをPRしたいのかを明確にしたうえで、配信媒体を選定しましょう。

たとえば、

  • Google広告:幅広い年齢層・ビジネス層にリーチできる
  • Yahoo!広告:比較的高年齢層・主婦層へのアプローチに適している

といった特徴があります。

このように、目的と媒体の方向性を最初に整理しておくことで、後のターゲティング設定や広告文の作成がスムーズに進みます。

手順② 広告アカウントを開設する

広告を配信するためには、まず広告アカウントの開設が必要です。
リスティング広告を配信できる主な媒体には、Google広告とYahoo!広告の2つがあります。
ここでは、それぞれのアカウント開設手順を解説します。

Google広告アカウントの開設方法

Google広告のアカウント作成画面には、以下の公式ページからアクセスできます。

Google広告アカウント作成ページ

ページに遷移したら、「今すぐ開始」をクリックし、画面の案内に従って必要事項を入力してください。
アカウント開設時には、以下のような情報を入力します。

  • 会社名
  • ホームページURL
  • 広告の目的(例:販売促進、問い合わせ獲得など)
  • 広告文
  • キーワード
  • 配信地域

これらの項目は、後から自由に編集・変更が可能です。
初回設定では深く考えすぎずに入力しても問題ありません。
おおよそ 5分程度でアカウントを開設できます。

また、設定画面にある「無料の個別相談から開始」ボタンをクリックすれば、Googleの担当者に直接相談することも可能です。
初めての広告運用で不安がある方は、サポートを活用するのもおすすめです。

Yahoo!広告アカウントの開設方法

Yahoo!広告のアカウント開設ページには、以下のリンクからアクセスできます。

Yahoo!広告 アカウント開設ページ

ページ遷移後、「アカウント開設」をクリックし、案内に沿って情報を入力します。
お申込み画面では、以下の情報を登録してください。

  • 会社情報
  • 管理者情報(広告運用担当者の氏名・メールアドレスなど)
  • 認証情報

登録が完了すると、「Yahoo! JAPANビジネスID」が発行されます。
このIDを使用することで、Yahoo!広告の管理画面にログインし、広告設定や配信管理が行えるようになります。
アカウントの作成自体は、約5分程度で完了します。

手順③ アカウント構成を考える

GoogleやYahoo!の広告アカウントを開設したら、次はアカウント構成を設計しましょう。

アカウント構成とは、
「アカウント」→「キャンペーン」→「広告グループ」→「広告・キーワード」
という4つの階層構造のことを指します。

リスティング広告の初心者は、
「キーワードを先に考える → 必要に応じてキャンペーンまたは広告グループに分ける」
という流れで構成を組み立てるのがおすすめです。

なお、アカウント構成は広告配信後でも自由に変更できます。最初から完璧に設計する必要はありません。
ここでは、キーワードを起点にアカウント構成を考える手順を紹介します。

キーワード選定

キーワード選定とは、どんな言葉で検索したユーザーに広告を表示するかを決める作業です。
どのユーザーに広告を届けるかが決まるため、広告成果を大きく左右します。

キーワードを選定する際は、以下の流れで行うとスムーズです。

  1. 商材名やサービスの種類など、思いつく限りキーワードを挙げる
  2. リストアップしたキーワードを、内容や意味が近いもの同士でグループ化する
  3. キーワード選定ツールを活用し、②で作成したキーワードに関連する語句・類語を追加する
  4. 作成したキーワードのサジェストワード(検索時に一緒に検索されやすい関連語)をリストアップする

この手順で、下記のようなキーワードリストを作成しましょう。

(例)

  • 「リスティング広告 代行」
  • 「リスティング広告 費用」
  • 「リスティング広告 始め方」

キーワードの作り方については、別記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

キーワードはいつでも追加・停止・変更が可能です。
初めてリスティング広告を運用する場合は、深く考えすぎず思いつく限りリストアップするのがおすすめです。

作成したキーワードをキャンペーン・広告グループに分ける

作成したキーワードは、まず1つのキャンペーン・広告グループにまとめて運用するのが基本です。
1つに集約することで、広告成果の集計や最適化が行いやすくなります。

ただし、以下のような場合は、キャンペーンまたは広告グループを複数作成することを検討しましょう。

■キャンペーンを複数作った方がよいケース
  • 商材別に予算を管理している場合
     例:A商材に30万円、B商材に30万円といったように、商品ごとに予算を分けている場合は、商材ごとにキャンペーンを作成するのがおすすめです。
  • 地域によって広告内容を出し分けたい場合
     例:東京都には東京向け広告文、神奈川県には神奈川向け広告文を配信したい場合、地域別のキーワードをまとめてキャンペーンを分けると効果的です。
■広告グループを複数作った方がよいケース
  • キーワードごとに広告文を出し分けたい場合
     例:Aという商材にはA専用の広告文、Bという商材にはB専用の広告文を設定したい場合は、商材別に広告グループを作成します。
  • キーワードごとにリンク先を変えたい場合
     例:「スニーカー」に関連するキーワードはスニーカー商品ページへ、
     「ハイヒール」に関連するキーワードはハイヒールのページへ、というようにリンク先を分けたい場合は、広告グループを商材ごとに作ると管理しやすくなります。

このように、アカウント構成は広告成果に直結する非常に重要なポイントです。
最初はシンプルな構成から始めて、データを見ながら段階的に最適化していくのがおすすめです。

手順④ 広告文を作成する

アカウント構成が整ったら、次はリスティング広告の広告文を作成しましょう。

リスティング広告は、以下の4つの要素で構成されています。

  1. 広告見出し
     検索結果画面で大きく青い文字で表示される部分です。最も目立ち、ユーザーが最初に目にする箇所となります。短くても印象に残るコピーを意識しましょう。
  2. 説明文
     広告見出しの下に表示される黒い小さな文字の部分です。広告見出しで興味を持ったユーザーに対して、サービス内容や強みを補足する役割を果たします。
  3. 表示URL
     リンク先ドメインを示す部分です。ユーザーに「どのサイトへ遷移するのか」を明示することで、安心感を与えます。
  4. パス
     表示URLの後ろに追加できる補足テキストです。
     「サービス内容」「カテゴリ」「商品名」などを日本語で表記することで、遷移先ページの内容をよりわかりやすく伝えられます。

リスティング広告の基本構成

以上が、リスティング広告を構成する基本的な4要素です。

現在、主要な広告媒体(Google広告・Yahoo!広告)で利用できる広告形式は、
「レスポンシブ検索広告(RSA:Responsive Search Ads)」です。

レスポンシブ検索広告では、複数の「広告見出し」と「説明文」を登録しておくと、
ユーザーの検索キーワードや行動履歴に応じて、自動的に最適な組み合わせの広告文が表示されます。

広告文は、配信後でも自由に修正・更新が可能です。
最初から完璧を目指す必要はなく、まずは「自社の魅力が伝わるか」を意識して作成しましょう。

これで、リスティング広告の入稿に最低限必要な情報(アカウント構成・広告文)の準備が整いました。
次のステップでは、実際に広告を入稿し、配信設定を行っていきます。

手順⑤ キーワード・広告を入稿する

ここまで作成したキーワードと広告文を、実際に管理画面へ入稿していきましょう。
ここでは、Google広告とYahoo!広告それぞれの入稿方法を解説します。

なお、「Google広告エディター」や「Yahoo!広告エディター」などのツールを使用する方法もありますが、今回は広告管理画面から直接入稿する方法を紹介します。

Google広告の入稿方法

まず、手順②で作成したGoogle広告アカウントにログインし、
画面左上のメニューから「キャンペーン」をクリックします。

  1. 「+」ボタンをクリック → 「新しいキャンペーンを作成」 を選択
  2. キャンペーンの目標を選びます。目的が決まっていない場合は、
     「目標を指定せずにキャンペーンを作成する」を選択して問題ありません。
  3. 画面下部の「続行」をクリックして、キャンペーン作成画面へ進みます。
  4. 広告配信地域・言語・キーワード・広告文・1日の予算などを順に設定します。
  5. 最後に「確認」を押すと、広告が入稿されます。

広告の入稿が完了すると、自動的に審査に回ります。
Google広告の審査は通常1営業日以内に完了し、問題がなければすぐに配信が開始されます。

入稿直後に配信が始まると確認作業がしづらいため、
初回はキャンペーン一覧に戻り、ステータスを「一時停止」に設定しておくと安心です。

Yahoo!広告の入稿方法

続いて、Yahoo!広告の管理画面にログインし、
画面左側のメニューから「+キャンペーン作成」をクリックします。

  1. キャンペーンタイプの選択画面が表示されるので、
     今回は「標準」を選択して進みましょう。
  2. キャンペーン設定画面で以下の項目を入力します。

 - キャンペーン名
 - 広告配信開始日
 - 1日の予算
 - 配信デバイス
 - 配信地域
 - 配信時間・曜日

審査が完了するとすぐに広告が配信されてしまうため、
事前確認をしたい場合は「配信設定」をオフにしておくのがおすすめです。

  1. 画面下部の「広告グループの作成へ」をクリックします。
  2. 広告グループ名・入札価格を設定したら、手順④で作成したキーワードを登録します。
  3. 続いて、レスポンシブ検索広告の入力画面にて以下を入力します。

 - 広告名
 - タイトル(広告見出し)
 - 説明文
 - リンク先URL
 - パス

すべて入力したら、「保存」をクリックすれば入稿完了です。

Yahoo!広告の審査は、おおむね3営業日以内に完了します。
審査が通過すると、自動的に広告が配信されます。

手順⑥ 支払い情報を設定する

広告を配信するためには、広告アカウントに支払い情報を登録する必要があります。
支払い方法を設定しないと広告が配信されませんので、この作業は忘れずに行いましょう。

ここでは、Google広告とYahoo!広告の支払い情報設定方法を解説します。

Google広告の支払い情報設定

Google広告では、管理画面の左メニューから「料金」をクリックし、支払い情報の登録を行います。

Google広告で利用できる支払い方法は以下のとおりです。

  • クレジットカード
  • デビットカード

また、条件を満たすと請求書払い(後払い)も利用できますが、
新規アカウントでは設定できません。
請求書払いを利用するには、1年以上良好な運用実績があることなど、一定の条件を満たす必要があります。

支払い情報の詳細については、以下のヘルプページも参考にしてください。

ご利用可能なお支払い方法 – Google 広告 ヘルプ

Yahoo!広告の支払い情報設定

Yahoo!広告では、画面上部のタブから「料金」をクリックし、
「受取口座情報」を選択します。

次に「登録決済情報」の項目から「お支払い方法」を選択してください。

Yahoo!広告で利用できる支払い方法は以下のとおりです。

  • クレジットカード
  • 銀行振込

Yahoo!広告は基本的に前払い方式となっており、
広告費用を事前に入金しておく必要があります。
アカウント残高がなくなると自動的に広告配信が停止するため、
定期的に残高を確認しておきましょう。

支払い設定の詳細は、以下のヘルプページをご参照ください。

お支払い方法と入金手順(銀行振込/クレジットカード) – Yahoo!広告 ヘルプ

手順⑦ 成果計測用のタグを設定する

広告を配信しただけでは、どの広告が成果につながったのかを正確に把握できません。
そのため、広告の効果を測定する「コンバージョンタグ(CVタグ)」を設定しておく必要があります。

ただし、広告の目的が「サイトへの流入」で完結している場合は、この設定は不要です。
一方で、「問い合わせ」「購入」「会員登録」など、サイト上でアクションを促したい場合は、必ずタグを設置しましょう。

タグの設定は、広告媒体で発行された計測タグをサイト内の指定箇所に貼り付けることで完了します。
ここでは、Google広告とYahoo!広告それぞれの設定方法を紹介します。

Google広告の成果計測タグの設定方法

  1. 管理画面左側のメニューから「目標」をクリックします。
  2. 「+新しいコンバージョンアクション」を選択し、トラッキングする成果の種類を選びます。
     今回は「ウェブサイト」を選んだ場合の手順を解説します。
  3. コンバージョン計測の対象サイトのURLを入力し、「スキャン」をクリックします。
  4. 「自動」または「手動」でコンバージョンアクションを設定する画面が表示されます。
     ここでは「+手動でコンバージョンアクションを追加」をクリックしてください。
  5. コンバージョンアクションの詳細設定画面で、以下の項目を入力します。

 - 目標とアクションの最適化:「購入」「予約」「申し込み」など、目的に合うものを選択
 - コンバージョン名:「お問い合わせ完了」「購入完了」など分かりやすい名称を入力
 - 値(Value):「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」を選択
 - カウント方法:「全件」または「初回のみ」を選択
  - ECサイトのように複数回購入される可能性がある場合 → 「全件」
  - 問い合わせなど1回限りのアクションの場合 → 「初回のみ」

  1. 入力が完了したら「完了」をクリックし、コンバージョンアクションを作成します。
  2. 作成後、該当アクション名をクリックすると設定画面が開くので、
     「タグを設定する → タグを自分で追加する」を選択します。
  3. 表示される2種類のタグを、管理画面の指示に従って貼り付けてください。

 - Googleタグ:サイト全体の <head> タグ内に設置
 - イベントスニペットタグ:コンバージョン達成ページ(例:サンクスページ)の <head> タグ内、Googleタグの直後に設置

以上で、Google広告の成果計測タグ設定は完了です。

Yahoo!広告の成果計測タグの設定方法

  1. 管理画面上部の「ツール」タブをクリックし、「コンバージョン測定」を選択します。
  2. 「+コンバージョン測定を作成」をクリックします。
  3. コンバージョン設定画面で以下の項目を入力します。

 - コンバージョン名:「購入完了」「問い合わせ送信完了」などの名称を入力
 - コンバージョン種別:「ウェブページ」を選択
 - コンバージョンの目的:「購入/販売」「申し込み」など該当する項目を選択
 - 計測方法:「毎回」または「初回のみ」を選択
  - ECサイト → 「毎回」
  - 問い合わせなど単発アクション → 「初回のみ」

  1. 入力が終わったら「保存してタグを取得」をクリックします。
  2. コンバージョン詳細ページの下部にある「タグを表示」をクリックし、発行されたタグを取得します。

Yahoo!広告では、以下の2種類のタグを貼り付けます。

  • サイトジェネラルタグ:ウェブサイト全ページの <head> タグ直後に設置
  • コンバージョン測定タグ:成果発生ページ(例:購入完了ページ、登録完了ページ)の <head> タグ内、サイトジェネラルタグの後に設置

これでYahoo!広告の成果タグ設定も完了です。

手順⑧ キャンペーンの配信設定をオンにする

ここまでの 7つの手順 を完了すれば、リスティング広告を配信できる準備が整いました。

まずは、設定内容の最終確認を行いましょう。
キーワード・広告文・リンク先URL・配信地域・予算などに誤りがないかをチェックしてください。
特に広告見出しや説明文に誤字脱字があると、クリック率やブランド印象にも影響します。

内容に問題がなければ、キャンペーンの配信設定を「オン」に切り替えます。
これでリスティング広告の配信が開始されます。

広告が配信された後は、クリック数・コンバージョン率・費用対効果(CPA・ROAS)などの数値を定期的にチェックし、
成果を確認しながら改善を重ねていくことが重要です。

これで、リスティング広告の基本設定はすべて完了です。
お疲れさまでした。次のステップでは、実際の配信結果をもとに「分析と最適化」を進めていきましょう。

リスティング広告を上手に運用する5つのポイント

リスティング広告は、設定して配信を開始しただけでは成果を最大化できません。
運用しながら、キーワードの精査や広告文の改善、効果測定による最適化を継続的に行うことが大切です。

ここでは、リスティング広告を上手に運用するための5つのポイントを紹介します。

キーワードを増やしすぎない

成果を上げようとするあまり、コンバージョンを狙えるキーワードを次々と追加してしまうケースがあります。
しかし、キーワードを増やしすぎると管理や分析の手間が増え、全体のパフォーマンスが把握しにくくなってしまいます。

まずは、少ないキーワードで効果検証を行い、データを見ながら徐々に追加していくのがおすすめです。
運用初期は「量より質」を意識し、費用対効果の高いキーワードを中心に運用しましょう。

キーワードごとにマッチタイプを見直す

すべてのキーワードを部分一致で設定すると、関係のない検索語句にも広告が表示されてしまい、無駄なクリックによる費用の浪費が起きる可能性があります。

予算を抑えたい場合は、完全一致やフレーズ一致を中心に設定し、部分一致は検証目的で限定的に活用しましょう。
一定期間ごとに検索語句レポートを確認し、どのマッチタイプが成果を出しているかを見直すことが大切です。

不要なキーワードを除外する

クリックはされているのにコンバージョンにつながらないキーワードは、「除外キーワード」として登録しましょう。

除外設定をすることで、購入意欲の低いユーザーへの広告配信を防ぎ、CPAを抑えることができます。
無駄な広告費を削減するためには、運用データを定期的に確認し、不要なキーワードをこまめに整理することが重要です。

見出しや広告文を見直す

リスティング広告は、広告文のわずかな違いでクリック率が大きく変わります。
一度設定した広告文が常に最適とは限らないため、定期的に広告見出しや説明文を見直すようにしましょう。

特に、複数パターンを比較できる「A/Bテスト」を活用すると、より効果的な訴求を見つけやすくなります。
タイトル・訴求軸・CTA(行動喚起)など、1要素ずつ検証することで、改善ポイントを明確にできます。

効果測定を実施する

リスティング広告運用では、効果測定(分析)を欠かさず行うことが重要です。
クリック数やコンバージョン数だけでなく、CPA(1件あたりの獲得コスト)やROAS(広告費用対効果)などの数値も確認しましょう。

効果測定を行うことで、

  • 広告費が適正に使われているか
  • どのキーワード・広告文が成果を出しているか
  • 改善すべきポイントはどこか

といった判断が可能になります。
定期的なデータ分析を習慣化し、成果を最大化するための改善サイクルを回していきましょう。

広告代理店に依頼する場合

ここまで解説したように、リスティング広告は自社で運用(インハウス運用)することも可能ですが、
広告代理店に出稿から運用までを依頼するという方法もあります。

広告代理店に依頼する場合、対応範囲は代理店によって異なりますが、一般的には以下のような業務をサポートしてくれます。

  • 運用戦略の立案
  • タグの設置・コンバージョン計測の設定
  • 広告クリエイティブ(広告文・バナー画像など)の作成
  • 運用結果のレポート共有
  • 改善提案や次回施策の立案

リスティング広告の専門知識が社内にない場合でも、広告配信から改善まで一括で任せることができるのが大きなメリットです。

以下では、広告代理店に依頼した場合の流れを5つのステップで解説します。

手順① 広告代理店を選ぶ

広告代理店は、それぞれに得意分野や体制、サポート範囲が異なります。
自社の目的や予算、希望する運用スタイルに合った代理店を選ぶことが、成果を左右する大切なステップです。

ここでは、広告代理店を選ぶ際に注目すべき3つのポイントを紹介します。

広告代理店の規模を確認する

広告代理店の規模によって、担当者の経験値やサポート体制が大きく異なります。

大手代理店は実績が豊富でノウハウも充実していますが、少額予算の案件では新人や経験の浅い担当者がアサインされることもあります。
一方、中小規模の代理店は1件あたりの案件数が少なく、密なコミュニケーションと柔軟な対応を得意とする傾向があります。

「経験豊富な担当者に任せたい」「小回りの利く対応を重視したい」という場合は、
自社の広告予算に合った規模の代理店を選ぶことで、ミスマッチを防げます。

分業型か専任型かを見極める

代理店によって、社内の体制は大きく分けて「分業型」と「専任型」の2タイプがあります。

  • 分業型:営業担当・運用担当・レポート担当など、役割が明確に分かれている体制。
    → 取り扱い商材が多く、作業量が多い場合に効率的。複数の専門家が連携して対応します。
  • 専任型:1人の担当者が営業から運用・改善提案・報告までを一貫して担当。
    → 意図や背景を深く理解してもらえるため、長期的なパートナーシップを築きやすいのが特徴です。

商材の種類や広告運用の規模に応じて、どちらの体制が自社に合うかを検討しましょう。

インハウス支援に対応しているか確認する

将来的に自社で広告運用を内製化したい場合は、インハウス支援(運用内製化支援)を提供している代理店を選ぶのがおすすめです。

インハウス支援では、代理店が運用を代行するのではなく、
自社の担当者に運用ノウハウをレクチャーしながら伴走してくれます。

広告の設定やデータ分析の方法、改善の進め方を学べるため、
最終的には自社で広告運用を完結できるようになります。

手順② 打ち合わせを行う

広告代理店に問い合わせをすると、最初に行われるのが**ヒアリング(打ち合わせ)**です。
ここでは、広告の目的やターゲット層、予算などを確認しながら、最適な配信設計をすり合わせていきます。

打ち合わせの段階で、以下の項目を事前に整理しておくとスムーズに進められます。
すべてを完璧に決めておく必要はありませんが、ある程度の方向性を共有しておくことが重要です。

打ち合わせ前に準備しておきたい項目

  • 広告の目的:購入、資料請求、問い合わせ、会員登録など
  • 広告の開始予定日:いつから配信をスタートしたいか
  • 広告予算:1日あたり、または月間での想定予算
  • 誘導先URL:広告クリック後に遷移させたいページ(LPや商品ページなど)
  • 訴求内容:アピールしたいポイントや他社との違い
  • 想定ターゲット層:性別・年代・職業・興味関心など
  • 配信地域:全国配信か、特定の都道府県・市区町村に限定するか
  • 目標CPA・ROAS:目指す顧客獲得単価(CPA)や広告費用対効果(ROAS)

これらの情報をもとに、広告代理店側が媒体選定・配信方針・キーワード設計などを提案します。
ヒアリングは単なる情報収集ではなく、自社の課題や目標を共有する大切なプロセスです。

打ち合わせの際には、代理店の提案姿勢や質問の深さもチェックしておくと、
「どこまで本気で成果に向き合ってくれる代理店か」を見極めることができます。

手順③ 提案内容を確認する

打ち合わせ(ヒアリング)で共有した内容をもとに、広告代理店から配信プランや運用方針の提案が行われます。
提案書には、出稿する広告媒体・予算配分・配信期間・ターゲティング方針などがまとめられています。

一般的には以下のような項目が提示されます。

  • 広告を出稿する媒体(Google広告 / Yahoo!広告 / SNSなど)
  • 各媒体への予算配分比率
  • 想定される成果(クリック率・CV率など)
  • 配信スケジュール
  • 改善提案や運用方針

内容を確認し、問題がなければ正式に依頼・発注します。
この段階で疑問点や不安がある場合は、契約前に必ずクリアにしておくことが大切です。

提案内容に納得してから契約することで、運用開始後のトラブルを防ぐことができます。

手順④ 広告入稿・配信開始

契約が完了すると、広告代理店がアカウント開設・入稿・配信設定などの作業を進めます。
広告文やバナー画像、リンク先URLなど、必要な素材がある場合はこのタイミングで代理店から依頼があります。

入稿前に広告内容を確認し、

  • 訴求内容が自社の意図と一致しているか
  • 広告文やキーワードに誤りがないか
  • 遷移先ページ(LP)のURLが正しいか

を必ずチェックしておきましょう。

入稿が完了すると広告審査が行われ、審査を通過次第、広告が自動的に配信されます。
配信直後は数値の動きが不安定なため、初期1〜2週間は代理店と連携しながらデータを確認するのがおすすめです。

手順⑤ レポーティング

広告配信が開始されると、一定の期間ごとに広告代理店から運用実績レポートが共有されます。
レポートには、広告の成果を可視化するための主要な指標や、今後の改善提案などが記載されています。

報告内容の一例は以下の通りです。

  • 目標CPA(顧客獲得単価)の達成状況
  • ROAS(広告費用対効果)の数値と推移
  • クリック数・表示回数・CTR(クリック率)などの主要指標
  • コンバージョン数・購入数・資料請求数などの成果データ
  • 今後の改善提案(キーワード追加・広告文修正・LP改善など)

これらの数値を確認する際は、単に成果の良し悪しを見るだけでなく、
「どの施策が成果を生んだのか」「どの部分が課題となっているのか」を明確に把握することが大切です。

代理店からの改善提案に対しても、内容を鵜呑みにせず、
自社のビジネス目標と照らし合わせて判断する姿勢を持つことで、より戦略的な広告運用が実現します。

リスティング広告ならArchRise

リスティング広告を活用して、売上アップやお問い合わせ数の増加を目指したいとお考えの企業様に、株式会社ArchRiseは強力なパートナーです。
当社では、Google広告・Yahoo!広告をはじめとした検索連動型広告の運用経験を豊富に有しており、キーワード設計・入稿・運用改善・レポーティングまで一貫してサポート可能です。
「広告運用に時間が割けない」「社内に広告知見が少ない」「成果を早期に出したい」といった課題をお持ちの方は、ぜひ一度お問合せください。無料相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

本記事では、リスティング広告の「出し方」から運用の準備、媒体の選び方、運用を成功させるためのポイントまでを解説してきました。
リスティング広告は、目的設定・キーワード設計・広告文作成・入稿・効果測定という一連の流れを丁寧に実行することで、短期間でも成果を上げることが可能です。
特に初めて広告を出稿される方は、まずは小規模予算で始めて、配信データをベースに改善を重ねる「少しずつ精度を高める」運用が重要です。
社内で運用するか、外部代理店に依頼するかは、自社のリソース・ノウハウ・目的に応じて判断しましょう。適切な選択と継続的な改善こそが、広告投資の最適化につながります。
本記事をお読みいただいた皆様が、リスティング広告を活用して確かな成果を手にされることを心より願っております。

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