Meta広告の「コレクション広告」は、メインとなる画像や動画とあわせて複数の商品を一覧で表示できる広告フォーマットです。FacebookやInstagramのフィード上で、ビジュアルを中心に複数商品を同時に訴求できるため、商品ラインナップが多いECサイトとの相性が良い形式といえます。
商品数が多いECサイトを運営している場合、すべての商品を個別に広告配信しようとすると、制作や管理に大きな工数がかかります。広告の作成だけでなく、成果の分析や改善にも時間を要するため、効率的な運用が課題になりがちです。Googleショッピング広告を活用しているケースも多いですが、Meta広告にも商品販売に適した手法としてコレクション広告があります。
コレクション広告では、複数の商品を一つの広告内でまとめて表示できるため、商品バリエーションを視覚的に伝えやすくなります。カタログ機能を活用した配信はもちろん、カタログを使用せずに設定することも可能です。なお、カタログとは、FacebookやInstagram上で宣伝・販売する商品情報を一元管理するための機能を指します。
本記事では、コレクション広告の基本的な仕組みからメリット・デメリット、具体的な設定方法、導入時に押さえておきたいポイントまでを整理します。EC担当者やWeb広告の実務担当者に向けて、実際の運用を想定しながら解説していきます。
コレクション広告とは
コレクション広告は、1つの大きなメイン画像または動画と、その下に表示される複数の小さな商品画像を組み合わせて表示する広告フォーマットです。フィード上で視覚的に商品ラインナップをまとめて訴求できる点が特徴です。

広告をタップすると、インスタントエクスペリエンスが表示されます。インスタントエクスペリエンスとは、モバイル端末で広告をタップした際にフルスクリーンで表示される広告フォーマットを指します。外部の自社サイトへ遷移する前に、アプリ内で詳細ページのような画面を表示できるため、商品名や価格、説明文などをより大きく見せることが可能です。ユーザーの離脱を抑えながら、段階的に商品理解を深めてもらえる設計になっています。
インスタントエクスペリエンスは、キャンペーン目的としてトラフィック、コンバージョン、カタログ販売、来店数の増加などを選択した場合に利用できます。目的に応じて最適な配信設計を行うことが重要です。
配信面は主にFacebookおよびInstagramのモバイル環境で、FacebookニュースフィードやFacebook Marketplace、Instagramフィード、Instagram発見タブ、Instagramストーリーズなどに表示されます。モバイルユーザーを中心に、視覚的に商品を訴求したいケースに適した形式です。
なお、複数画像を活用できる広告形式としてはカルーセル広告もありますが、構造は異なります。カルーセル広告は横にスワイプして閲覧する形式であるのに対し、コレクション広告はタップ後にフルスクリーンで商品一覧を表示できる点が大きな違いです。
実際の配信事例では、同一ターゲティングでカルーセル広告と比較したところ、クリック率に差が出たケースもあります。Meta広告はインプレッションを基準に配信が行われるため、クリック率が高まることで1クリックあたりの単価が下がり、その結果としてコンバージョン単価の改善につながる場合があります。
このように、コレクション広告は視覚的な訴求力とインスタントエクスペリエンスを組み合わせることで、商品数の多いECサイトなどで活用しやすい広告フォーマットといえます。

コレクション広告の配信面
コレクション広告はモバイルに特化した広告フォーマットであり、以下のモバイル配信面に表示されます。
| 配信面 |
|---|
| Facebookフィード |
| Facebook Marketplace |
| Instagramフィード |
| Instagramストーリーズ |
フィードやストーリーズ内で大きく表示されるため、ユーザーの関心と合致すれば視認性を確保しやすい広告形式です。
コレクション広告の入稿仕様
コレクション広告を配信するには、メイン画像(または動画)、複数のサブ画像、メインテキスト、見出しなどの素材が必要です。主な入稿要件は以下の通りです。
画像・動画仕様
| 項目 | メイン画像・サブ画像 | メイン動画 |
|---|---|---|
| アスペクト比 | 1.91:1~4:5(1:1推奨) | 1.91:1~4:5(1:1推奨) |
| サイズ・長さ | 1,080 × 1,080ピクセル以上 | 15秒以内 |
| ファイルタイプ | JPGまたはPNG推奨(他形式も可) | MP4、MOV、GIF推奨(他形式も可) |
| 最大ファイルサイズ | 30MB | 4GB |
テキスト仕様
| 項目 | 推奨文字数 |
|---|---|
| メインテキスト | 125文字以内 |
| 見出し | 40文字以内 |
動画形式詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 動画圧縮形式 | H.264圧縮 |
| プロファイル | ハイプロファイル(推奨) |
| ピクセル | 正方形ピクセル |
| フレームレート | 固定フレームレート |
| スキャン方式 | プログレッシブスキャン |
音声形式詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 音声圧縮形式 | ステレオAACオーディオ圧縮 |
| ビットレート | 128kbps |
メインテキストや見出しは推奨文字数を超えて設定することも可能ですが、表示面によっては途中で省略される可能性があります。視認性や情報伝達の観点から、推奨文字数内で設計することが実務上は安全です。
コレクション広告の特徴
ここでは、コレクション広告の主な特徴を整理します。導入を検討する際は、自社の商材や販売形態と相性があるかどうかを判断する材料として活用できます。
バリエーションやラインナップが豊富な商材に向いている
コレクション広告は、複数の商品を同時に表示できるフォーマットであるため、商品数が多いECサイトと相性が良い傾向があります。バリエーションやラインナップが豊富な商材ほど、ユーザーの興味や関心に合致する商品を提示できる可能性が高まります。
たとえばアパレル商材の場合、同じアイテムでもカラーやサイズ展開を並べて表示することで、ユーザーの好みに合う商品を見つけてもらいやすくなります。1商品だけを訴求するよりも、選択肢を見せることで検討のきっかけを広げられる点が特徴です。
訴求の自由度が高い
コレクション広告は、メインとなる大きな画像や動画と、その下に複数の商品画像を組み合わせて表示できます。この構造により、ブランドイメージを訴求しながら具体的な商品も同時に紹介するなど、さまざまな見せ方が可能です。
たとえばイヤホンを販売する場合、商品単体の画像だけでは使用シーンが想像しづらいことがあります。そこで、メイン画像に着用イメージを配置し、サブ画像に製品バリエーションを並べることで、機能性と利用シーンの両方を伝えやすくなります。構成次第で、世界観訴求と商品訴求を組み合わせられる点が強みです。
ノーコードで広告専用ページを作成できる
コレクション広告をタップすると表示されるインスタントエクスペリエンスは、テンプレートを活用してノーコードで作成できます。デザインやレイアウトの基本構造が用意されているため、専門的な開発作業を行わずに広告専用のランディングページを構築できます。
商品紹介ページが十分に整備されていない場合でも、広告用に特化したページを用意できるため、期間限定キャンペーンや特集ページの作成にも活用できます。バレンタインやクリスマスなど、季節イベントに合わせた特設ページを短期間で用意したい場合にも適しています。
その場で商品情報を素早く確認できる
コレクション広告は、広告をタップすると即座にインスタントエクスペリエンスが表示されるため、外部サイトに遷移する前に商品情報を確認できます。アプリ内で完結する設計になっているため、ページ表示速度が速く、ユーザー体験の面でも利点があります。
ページ表示の遅さは離脱につながりやすい要因の一つとされています。表示速度がわずかに遅くなるだけでも直帰率が上昇するという調査結果もあり、読み込みの速さはコンバージョンに影響する要素です。コレクション広告は、こうした離脱リスクを抑えながら商品情報を提示できる点も特徴といえます。
コレクション広告のメリット
Meta広告にはさまざまな広告フォーマットがありますが、コレクション広告には大きく三つのメリットがあります。
| 主なメリット |
|---|
| 表現の自由度が高い |
| バリエーションの多い商品の訴求がしやすい |
| ランディングページを簡単に作成できる |
それぞれの内容を詳しく解説します。
表現の自由度が高い
コレクション広告は、1つの広告枠の中でメイン画像(または動画)と複数のサブ画像を組み合わせて表示できるため、構成の自由度が高いフォーマットです。カバー部分に動画を配置すればブランドイメージを強く印象づけることができ、サブ画像では具体的な商品を並べて訴求できます。
たとえば、シーズンごとのコーディネート提案を行う場合、メイン動画で世界観を伝えながら、サブ画像で各アイテムを紹介するといった展開が可能です。動画と静止画を組み合わせることで、イメージ訴求と商品訴求を同時に行える点が特長です。
バリエーションの多い商品の訴求がしやすい
コレクション広告は、商品カタログと連携することで複数の商品を自動的に表示できます。そのため、商品数が多いアパレルや雑貨などのECサイトに適しています。
ユーザーはサブ画像の商品一覧をカタログのような感覚で閲覧でき、広告内で気になる商品を選択できます。また、ユーザーの興味関心に応じて表示商品をパーソナライズすることも可能です。単一商品を配信するよりも、好みに合った商品が表示される確率を高められる点は大きなメリットです。
カタログ機能を活用すれば、Facebook広告アカウント内で商品データを一元管理できます。価格や商品ページURLなどを正確に反映させるにはカタログの利用が必要になります。さらに、配信データに基づいて表示商品を最適化することも可能で、クリック率やコンバージョン率の高い商品が優先的に表示されやすくなります。
ランディングページを簡単に作成できる
コレクション広告では、「インスタントエクスペリエンス」と呼ばれる広告専用のランディングページをノーコードで作成できます。広告をタップするとフルスクリーンで表示される形式で、Meta広告マネージャ上から設定可能です。
プログラミングの知識は不要で、画像や動画などの素材があれば作成できます。複数のテンプレートが用意されており、目的に応じて選択できます。特設キャンペーンや期間限定企画など、広告専用ページを迅速に用意したい場合にも適しています。
ECサイトの広告に最適
コレクション広告は、複数の商品やデザイン、機能をまとめて訴求できるため、ECサイトの広告施策に適しています。動画と複数画像を組み合わせることで、商品の使用イメージや特徴を同時に伝えることができます。
カタログを活用すれば、商品データを一括管理しながら効率的に広告配信を行えます。さらに、配信結果をもとに表示商品を最適化できるため、ユーザーの反応に応じた運用が可能です。商品数が多い事業者ほど、そのメリットを活かしやすい広告フォーマットといえます。
コレクション広告の設定方法
ここでは、コレクション広告を出稿する際の設定手順を順を追って解説します。まずは事前準備として重要な「カタログ」と「商品セット」の作成方法から確認します。
カタログを作成する方法
コレクション広告を効果的に活用するためには、事前にカタログを作成しておくことをおすすめします。
カタログとは、広告対象となる商品の情報(商品名、価格、画像URL、在庫状況、商品説明など)を登録・管理するためのデータベース機能です。Google広告におけるGoogle Merchant Centerに近い役割を担います。
カタログを作成しておくと、商品を1点ずつ手動で選択して広告を作る必要がなくなります。価格変更や在庫状況の更新も自動で反映できるため、常に最新情報に基づいた広告配信が可能になります。また、カテゴリやブランド、価格帯などの情報をもとに詳細なターゲティングも行えます。
カタログはコレクション広告だけでなく、カルーセル広告など他の広告フォーマットでも活用できます。
カタログ作成手順
- 広告マネージャのメニューから「すべてのツール」をクリックし、「コマースマネージャ」を選択します。
- 「商品を追加」をクリックします。
- カタログタイプを選択します。
| カタログタイプ |
|---|
| オンライン商品 |
| ローカル商品とローカルサービス |
| 旅行 |
| 不動産 |
| 自動車 |
ECサイトの商品の場合は「オンライン商品」を選択します。
パートナープラットフォームとの連携をONにすると、以下のようなサービスとデータ連携が可能です。
| 対応プラットフォーム例 |
|---|
| BigCommerce |
| Magento |
| Shopify |
| Wix |
任意の名前を入力し、「次へ」をクリックします。
次に「リンクしてトラッキング」でMetaピクセルの接続を確認します。未設定の場合はスキップ可能です。
商品アップロード方法は次の2種類から選択できます。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| データフィードに接続 | スプレッドシートなどで一括登録(商品数が多い場合に推奨) |
| 手動で商品を追加 | 1点ずつ入力(商品数が少ない場合に推奨) |
手動追加の場合、商品画像(動画)、タイトル、説明、URLを入力し、「アイテムをアップロード」をクリックします。これでカタログの作成は完了です。
商品セットを作成する
商品セットは必須ではありませんが、活用することで広告の精度を高めやすくなります。
商品セットとは、カタログ内の商品を特定条件でグループ化したものです。たとえば「人気商品」「新商品」「女性向け商品」などのテーマで分類できます。
商品セット作成手順
- コマースマネージャで対象カタログを選択
- 左メニューの「セット」をクリック
- 「セットを作成」を選択
登録方法は次の2種類です。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| フィルターを使用 | 条件指定で自動登録 |
| アイテムを手動で選択 | 商品を個別に選択 |
名前を入力し、対象商品を選択して「作成」をクリックすれば完了です。
コレクション広告を作成する
- 広告マネージャで「+作成」をクリック
- キャンペーン目的を選択
コレクション広告が利用できる目的は次の通りです。
| キャンペーン目的 |
|---|
| 認知 |
| トラフィック |
| エンゲージメント |
| リード |
| 売上 |
※「アプリの宣伝」は対象外です。
次の設定画面では、「Advantage+カタログ広告」をONにすることが推奨されています。これにより、ユーザーの行動データに基づいて最適な商品が自動表示されます。
広告セット設定は通常どおり行います。
広告設定画面で広告フォーマットとして「コレクション」を選択し、「インスタントエクスペリエンス」の「+新規作成」をクリックします。
インスタントエクスペリエンスのテンプレート
利用可能なテンプレートは次の通りです。
| テンプレート名 | おすすめの利用シーン |
|---|---|
| デジタルチラシ | クーポン配布 |
| ライフスタイル | 利用シーン訴求 |
| ストアフロント | 商品詳細訴求 |
| 顧客獲得 | Webサイト・アプリ誘導 |
テンプレートを選択し、必要項目を入力して「完了」をクリックします。テンプレートによってはカタログや商品セットの指定が必要です。
最後に全体設定を確認し、「公開する」をクリックすればコレクション広告の設定は完了です。
広告マネージャーで手動で設定する方法
ここでは、カタログを使用せずに広告マネージャから画像を手動で設定する方法を解説します。キャンペーン設定の流れは「カタログを使って設定する」場合と同じですので、本章ではコレクション広告特有の設定部分のみを説明します。広告セットの詳細手順は省略します。
広告設定
広告作成画面では、まずクリエイティブソースで「手動アップロード」を選択し、フォーマットで「コレクション」を選びます。ここから画像のアップロードやインスタントエクスペリエンスの設定を行います。
クリエイティブ
メイン画像(または動画)をアップロードし、あわせてサブ画像を設定します。その後、メインテキストと見出しを入力します。推奨文字数を意識しながら、簡潔に訴求内容をまとめることが重要です。
リンク先・インスタントエクスペリエンス
カタログを使用しない場合、商品クリック後の遷移先はインスタントエクスペリエンス内で設定します。そのため、この画面で個別の商品リンクを設定する必要はありません。
インスタントエクスペリエンスを追加するには、「インスタントエクスペリエンス」の「+新規作成」をクリックします。過去に作成したものを使用する場合は、検索窓から該当のインスタントエクスペリエンスを選択できます。
カタログを使わない場合に利用できるテンプレートは次の通りです。
| 使用可能なテンプレート |
|---|
| 顧客獲得 |
| カスタムインスタントエクスペリエンス |
「カスタムインスタントエクスペリエンス」は、ボタンやテキストブロックなどのコンポーネントを自由に組み合わせられるため表現の幅は広いものの、設定難易度はやや高めです。初めて設定する場合は、必要項目を入力するだけで構成しやすい「顧客獲得」テンプレートを選ぶとスムーズに進められます。
インスタントエクスペリエンスの設定が完了したら、全体を確認し公開すれば手動設定でのコレクション広告作成は完了です。
コレクション広告を効果的に活用するためのポイント
コレクション広告を導入するだけでは、必ずしも成果につながるとは限りません。効果を高めるためには、運用設計やクリエイティブ面での工夫が必要です。ここでは、実務で押さえておきたいポイントを整理します。
Meta広告の他フォーマットも併用する
広告効果を最大化するためには、コレクション広告のみで完結させるのではなく、動画広告やカルーセル広告など、他のフォーマットと併用することが重要です。
Meta広告では、ユーザーの行動履歴や興味関心に基づいて、表示する広告フォーマットが自動的に最適化されます。そのため、特定のフォーマットのみを配信していると、接触できるユーザー層が限定される可能性があります。
リーチを広げ、接点を増やすためにも、複数フォーマットを並行して運用し、データをもとに配分を調整していくことが現実的なアプローチです。
メイン画像は正方形を基本とする
コレクション広告のメイン画像(カバー画像)は、配信面によっては1.91:1などの横長比率も利用できますが、基本的には正方形(1:1)を採用することが無難です。
正方形の画像はモバイル画面上での占有率が高くなり、フィード上での視認性を確保しやすい特徴があります。特にスマートフォン中心の配信を想定する場合は、画面内での存在感を意識した設計が重要です。
プレビューで見え方を確認する
入稿時には必ずプレビューで表示状態を確認することが必要です。配信面によってトリミング位置が異なり、重要なビジュアルやテキストが見切れてしまうことがあります。
特にメイン画像では、意図した位置に要素が表示されているか、テキストが重なって読みにくくなっていないかを細かく確認します。可能であれば、スマートフォンの実機で表示確認を行うと安心です。
見え方の微調整を怠ると、クリック率やコンバージョン率に影響する可能性があります。入稿前の確認作業も、成果を左右する重要な工程の一つです。
押さえておきたいポイント
コレクション広告は、ビジュアルを中心に商品やブランドの世界観を伝えられるフォーマットです。その特性を活かすためには、クリエイティブ設計と配信戦略の両面で工夫が必要になります。ここでは、活用時に意識しておきたいポイントを整理します。
メイン画像のアスペクト比は1:1を基本にする
メイン画像(または動画)のアスペクト比は、1:1の正方形を基本に設計するのが実務上は扱いやすい選択です。モバイル画面での占有率が高く、伝えたい要素をしっかりと表示できます。また、フィード投稿と同じ比率のため、ユーザーに違和感を与えにくい点も特徴です。
1:1は他の広告フォーマットでも活用できる比率であるため、制作工数を抑えながら複数フォーマットへ展開しやすいという利点もあります。横長(1.91:1)の画像も入稿可能ですが、フィード内での表示面積が小さくなる傾向があるため、優先度は下がります。
サブ画像はシンプルで分かりやすくする
コレクション広告は、メイン画像とサブ画像の組み合わせで構成されます。メイン画像ではブランドや商品の世界観を伝え、サブ画像では具体的な商品情報を補足する役割を持たせるのが一般的です。
ただし、サブ画像は小さく表示される点に注意が必要です。文字を多く入れたり、情報を詰め込みすぎたりすると視認性が下がります。なるべくシンプルで、ひと目で内容が理解できる画像を用意することが重要です。1枚に多くを盛り込むのではなく、複数枚を活用して情報を分散させる設計が効果的です。
他の広告フォーマットも並走させる
コレクション広告はモバイル面に特化しているため、パソコン面や一部の配信面では表示されません。そのため、コレクション広告だけに依存すると接触機会を逃す可能性があります。
リーチを広げるためには、シングル画像広告や動画広告など、他のフォーマットも併用することが重要です。複数フォーマットを並走させることで、ユーザー接点を広げながらデータを蓄積できます。
幅広い種類の商品を紹介する
コレクション広告の効果を高めるには、紹介できる商品のバリエーションを充実させることも有効です。表示される商品数が多いほど、ユーザーの関心と一致するアイテムを提示できる可能性が高まります。
アパレルであれば、色違いやサイズ違いのバリエーション画像を登録しておくことで、ユーザーの好みに合った商品が表示されやすくなります。カタログを活用している場合は、商品セットを充実させておくことで、在庫状況に応じて自動的に表示商品が切り替わります。これにより、在庫切れによる機会損失を抑えながら配信を継続できます。
コレクション広告の強みを最大限に活かすには、単に配信するだけでなく、画像設計と商品データの整備を並行して進めることが重要です。
コレクション広告の活用事例
ここでは、Meta公式サイトに掲載されている事例の中から、コレクション広告を活用した企業の取り組みを2社紹介します。実際の施策内容と成果を確認することで、活用イメージを具体化できます。
ネスプレッソ
コーヒーブランドのネスプレッソは、スターバックスとのコラボレーション製品の認知度向上とSNS上での話題化を目的に、韓国でMeta広告を活用したキャンペーンを実施しました。
動画広告やコレクション広告を組み合わせ、商品のメリットを分かりやすく伝えるクリエイティブを配信しています。広告には「Shop now(今すぐ購入)」ボタンを設置し、クリック後に自社サイトで商品購入まで進める導線を構築しました。
その結果、広告想起率(Standard d recall)が15%向上し、リーチは420万人以上増加する成果につながっています。認知拡大と購買導線の設計を両立させた事例といえます。
出典:ネスプレッソ韓国:Facebook広告のケーススタディ | Meta for Business
H&M
ファッションブランドのH&Mは、米国市場において若年層女性の認知度向上とオンライン・実店舗双方での売上増加を目的に、Meta広告を活用しました。
コレクション広告アセットを含む「Advantage+ショッピングキャンペーン」を導入し、あわせてクリエイターとのコラボレーションを活用する「パートナーシップ広告」も展開しました。複数の広告手法を組み合わせることで、ターゲット層に対して効率的なアプローチを行っています。
その結果、オンラインと実店舗を合わせた広告費用対効果を約2倍に高めることに成功しています。コレクション広告を含む複数フォーマットの併用が成果につながった事例といえます。
出典:H&M:Facebook広告のケーススタディ | Meta for Business
コレクション広告ならArchRise
コレクション広告は、商品データの整備やカタログ設計、インスタントエクスペリエンスの構成次第で成果が大きく変わります。単にフォーマットを選択するだけでなく、商品セットの設計やクリエイティブの役割分担まで踏み込んで考えることが重要です。
ArchRiseでは、既存のECデータや広告配信実績をもとに、カタログ構築から商品セット設計、クリエイティブ設計まで一貫して支援しています。コレクション広告単体ではなく、他フォーマットとの組み合わせを含めた全体最適の運用をご提案します。
Meta広告で商品販売を強化したい場合は、選択肢の一つとしてご相談ください。
まとめ
コレクション広告は、複数の商品を同時に訴求できるモバイル特化型の広告フォーマットです。カタログと連携することで商品データを一元管理でき、パーソナライズされた配信も可能になります。
一方で、メイン画像の設計やサブ画像の見せ方、商品セットの構成など、成果を左右する要素も多くあります。単独運用ではなく、他フォーマットとの併用やデータ分析を前提とした運用設計が重要です。
EC事業者にとって、商品点数が多いほど効果を発揮しやすい広告手法といえます。

