「アウトストリーム広告とは?他の動画広告と何が違うの?」
「コンテンツ外に表示できる広告と聞いたけれど、実際の仕組みや効果が分からない」
「自社に向いている広告手法なのか判断できず、導入を迷っている」
このような疑問を抱えている方や、動画広告の種類が増えすぎて何を選べばよいのか分からないと感じている中小企業の広告担当者の方は多いのではないでしょうか。
アウトストリーム広告は、YouTubeのインストリーム広告とは異なり、Webサイトやアプリのコンテンツ外(記事下・バナー枠など)に表示される動画広告です。視聴体験を大きく妨げにくく、「広告感」を抑えた配信ができることから、近年注目を集めています。
そもそも動画広告市場は年々拡大を続けており、インターネット広告市場の中でも特に高い成長率を誇る分野です。スマートフォンの普及や通信環境の向上により、ユーザーが動画を視聴するハードルは大きく下がり、動画広告は今やマーケティング施策に欠かせない存在となりました。
一方で、動画広告の種類が多様化したことで、「どの広告フォーマットを選ぶべきか分からない」「インストリーム広告以外の選択肢を知りたい」と悩む企業が増えているのも事実です。
そこで本記事では、アウトストリーム広告に焦点を当て、基本的な仕組みから種類、メリット・デメリット、出稿方法、活用時の注意点までをわかりやすく解説します。
動画広告の選択肢を正しく理解し、自社に最適な施策を検討するための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
アウトストリーム広告とは
アウトストリーム広告とは、Webサイトやモバイルアプリのコンテンツ外(アウトストリーム)*に表示される動画広告です。
具体的には、ニュースサイトやポータルサイトの記事下・サイドバー、検索エンジンのトップページ(Yahoo!トップページなど)、アプリ内のバナーやフィード枠などに配信されます。
Google広告では主にスマートフォン・タブレットなどのモバイル端末向けに配信され、Yahoo!広告ではPCを含む幅広いデバイスに対応している点が特徴です。
アウトストリーム広告は、ユーザーが動画コンテンツを視聴していないタイミングでも表示されるため、潜在層へのアプローチに適しています。そのため、「商品・サービスの認知拡大」や「企業・ブランドのイメージ向上」を目的として活用されるケースが多い広告手法です。
また、Google広告ではユーザーの属性や興味関心、行動履歴に基づいたターゲティング配信も可能です。細かい条件設定ができるため、自社の商品やサービスに親和性の高いユーザーへ効率的に広告を届けられます。
インストリーム広告との違いは「動画の外」か「中」か
アウトストリーム広告とインストリーム広告の最大の違いは、動画の「外」に表示されるか、「中」に表示されるかという点です。
アウトストリーム広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示されるのに対し、インストリーム広告はYouTubeなどの動画再生中に、CMのような形で挿入されます。
YouTubeで動画を再生した際に、再生前・途中・再生後に流れる広告がインストリーム広告、動画プレイヤーの枠外に表示される広告がアウトストリーム広告です。
また、広告の配信目的にも違いがあります。
アウトストリーム広告は、不特定多数のユーザーにリーチしやすく、主に認知拡大やブランディングを目的として活用されます。Webサイトやアプリを訪れたユーザー全体に表示できるため、接触機会を広げやすいのが特徴です。
一方、インストリーム広告は、商品理解を深めたうえで資料請求や購入などのコンバージョン獲得につなげたい場合に用いられることが多く、目的に応じて使い分けることが重要です。
株式会社サイバーエージェントが2019年に発表した
「動画広告商品別市場規模調査」によると、広告商品別の市場規模は以下のように推移しています。
- 2018年:1,843億円
- インストリーム広告:756億円
- インフィード広告:703億円
- インバナー広告:132億円
- その他:252億円
- 2019年:2,592億円
- インストリーム広告:1,079億円
- インフィード広告:1,036億円
- インバナー広告:157億円
- その他:320億円
- 2020年:3,289億円
- インストリーム広告:1,389億円
- インフィード広告:1,293億円
- インバナー広告:184億円
- その他:423億円
- 2021年:3,888億円
- インストリーム広告:1,646億円
- インフィード広告:1,481億円
- インバナー広告:216億円
- その他:545億円
- 2022年:4,470億円
- インストリーム広告:1,920億円
- インフィード広告:1,704億円
- インバナー広告:243億円
- その他:603億円
- 2023年:5,065億円
- インストリーム広告:2,213億円
- インフィード広告:1,886億円
- インバナー広告:275億円
- その他:691億円
アウトストリーム広告の種類
アウトストリーム広告は、広告が表示される場所によって
「インリード広告」「インバナー広告」「インタースティシャル広告」の3種類に分類されます。
それぞれ特徴・メリット・注意点が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。
以下では、各広告タイプについて詳しく解説します。
インリード広告
インリード広告は、Webサイトの記事コンテンツ内に表示される動画広告です。
ユーザーがページをスクロールするタイミングにあわせて表示され、記事の途中や記事下部に挿入されるケースが一般的です。
コンテンツ閲覧の流れに沿って表示されるため、ユーザー体験を損ねにくく、自然な形で広告を届けたい場合に適しています。
メリット
- コンテンツの流れに溶け込みやすい
- 視認率・インタラクション率が高い
スクロールに応じて広告が表示・再生されるため、ユーザーの目に留まりやすく、クリックや再生などの反応が得られやすい点が特徴です。
事例
世界中の記事を集めたプラットフォーム「Teads」では、記事を読み進める途中にインリード広告が表示されます。
広告と記事の面積比が適切に調整されており、ユーザーのストレスを最小限に抑えながら広告を配信している好例といえます。
デメリット・注意点
- 広告表示までにスクロールが必要
- 自動再生が不快感につながる場合がある
広告が表示されるまでにユーザーが離脱すると、そもそも広告が表示されません。また、自動再生によって「視界がちらつく」と感じるユーザーもいるため、配置場所や再生仕様には配慮が必要です。
インバナー広告
インバナー広告は、Webサイトのサイドバーや広告枠などに表示されるバナー形式の動画広告です。
ページを訪問した時点で表示されるため、ユーザー全体に広くリーチできます。
メリット
- すべての訪問ユーザーにリーチ可能
- 広く浅い認知拡大に向いている
「コンバージョンよりも、まずは知ってもらいたい」といったフェーズの企業に適した広告形式です。
事例
スマートフォン版Yahoo!トップページに表示されるレスポンシブ広告では、静止画や動画を組み合わせたインバナー形式で広告が掲載されています。
デメリット・注意点
- CPM(1,000回表示あたりの費用)が高騰しやすい
- 表示形式をコントロールしにくい場合がある
動画が自動再生される仕様の場合、表示回数が増えやすく、費用が想定以上に膨らむことがあります。また、レスポンシブ広告では表示内容が自動調整されるため、バナー単体でも訴求が成立する設計が重要です。
インタースティシャル広告
インタースティシャル広告は、ページ遷移やアプリ操作の途中など、画面切り替え時に全画面またはポップアップ形式で表示される広告です。
視認性が非常に高く、強いインパクトを与えられます。
メリット
- 訪問ユーザー全員に広告を表示できる
- 商品・サービスの販売促進につなげやすい
認知拡大から興味喚起、行動促進までを一度の広告表示で狙える点が強みです。
事例
Yahoo!ショッピングでは、PayPay連携キャンペーンをインタースティシャル広告で訴求しています。
画面の大部分を占める表示により、ユーザーの行動喚起につながりやすい設計となっています。
デメリット・注意点
- 強制表示のため不快感を与えやすい
- 広告感が強くなりやすい
3種類の中で最も「広告感」が強いため、表示タイミングや頻度の調整が不可欠です。
たとえば、サイト訪問直後ではなく、複数ページ閲覧後に表示するなどの工夫が求められます。
アウトストリーム広告の費用・課金方式
アウトストリーム広告の種類や特徴を理解したうえで、次に気になるのが導入時の費用や課金方式ではないでしょうか。
ここでは、主要な配信プラットフォームであるGoogleとYahoo!それぞれの費用相場と課金の仕組みについて解説します。
Googleの場合:10〜500円程度
Googleが提供するアウトストリーム広告は、YouTube広告と同様にオークション形式で広告枠が決定されます。
課金方式はCPM(インプレッション課金)が採用されており、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。
アウトストリーム広告の場合、1回あたりの表示単価は10〜500円程度が相場とされています。
ただし、一般的なCPMとは異なり、Googleでは
「視認範囲のインプレッション課金」という仕組みが採用されています。
具体的には、以下の条件を満たした場合のみ「1回表示」としてカウントされます。
- 広告の表示面積が画面の50%以上を占めている
- 動画が2秒以上再生されている
この条件を満たさなければ課金対象にならないため、無駄な広告費が発生しにくい点が特徴です。
Yahoo!の場合:数円〜数十円程度
Yahoo!のアウトストリーム広告も、Googleと同様にオークション形式で配信されます。
課金方式は、以下の2種類から選択可能です。
- クリック課金型
- ビュー課金型
クリック課金型
広告がクリックされたタイミングで費用が発生します。
1クリックあたり数円〜数十円程度と比較的低コストで運用できる点が魅力です。
ビュー課金型
動画広告が10秒以上再生された場合のみ課金される方式です。
10秒未満の再生では費用が発生しないため、こちらも費用対効果を意識した運用が可能です。
アウトストリーム広告利用時に意識すべきポイント
アウトストリーム広告には多くのメリットがありますが、効果を最大化するためにはアウトストリーム広告ならではの特性を理解したうえで運用することが重要です。
ここでは、実際に利用する際に特に意識したいポイントを3つ紹介します。
直接のCV獲得には向いていない
アウトストリーム広告は、「認知拡大」や「ブランディング」目的で活用する広告手法と割り切るのがおすすめです。
Webサイトやアプリの広告枠に表示されるため、不特定多数のユーザーにリーチできますが、その多くは今すぐ商品やサービスを探しているわけではありません。
潜在層への接触には向いている一方で、直接的なコンバージョン獲得を狙う広告ではない点を理解しておく必要があります。
もし資料請求や購入などのCVを重視する場合は、
- インストリーム広告
- 検索連動型広告
など、ユーザーの行動意欲が高い場面で配信できる広告手法と組み合わせるのが効果的です。
音声がミュートである前提で広告を設計する
アウトストリーム広告は、デフォルトで音声がミュートになっています。
広告面積が50%以上表示されたタイミングで動画は再生されますが、音声はユーザーがタップしない限り流れません。
そのため、
- 映像だけで内容が伝わる構成になっているか
- 動画内テキストでメッセージが完結しているか
といった点が非常に重要です。
音声ありきのナレーションやセリフに頼った動画では、ユーザーに訴求内容が伝わらず、広告効果が下がってしまう可能性があります。
視覚情報だけでインパクトを与えられるクリエイティブ設計を意識しましょう。
モバイル端末のみ表示される点に注意(Googleの場合)
Googleのアウトストリーム広告は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のみが配信対象となっています。
PCユーザーには表示されないため、配信対象がモバイル中心であることを前提に戦略を立てる必要があります。
また、モバイル利用時は、
- 電車内
- 飲食店
- 外出先
など、音声を再生できない環境で広告を目にするケースも少なくありません。
そのため「音を聞いてもらえない可能性が高い」ことを前提に、短時間・視覚重視で商品やブランドを印象づける設計が求められます。
アウトストリーム広告は「使いどころ」が重要
アウトストリーム広告は、
- 認知拡大
- ブランドイメージの浸透
- 潜在層への接触
に非常に向いた広告手法です。一方で、CV獲得を主目的にするとミスマッチが起こりやすいため、目的に応じた使い分けが成果を左右します。
YouTube広告でアウトストリーム広告の出稿方法
YouTube広告からアウトストリーム広告を出稿するには、以下2点が事前に必要です。
- YouTubeに広告用動画をアップロードしていること(※非公開設定でOK)
- Google広告アカウントを取得していること
これらを満たしたうえで、Google広告の管理画面から設定を行います。
キャンペーンの作成
まずはGoogle広告にログインし、管理画面トップの
「新しいキャンペーンを作成」 をクリックします。
次に、キャンペーンの「目標」を選択します。
アウトストリーム広告の場合は、以下のような目的が一般的です。
- ブランド認知度とリーチ
- 商品・サービスの認知拡大
目標を選択後、キャンペーンタイプは「動画」を選びます。
キャンペーンタイプ・サブタイプの選択
キャンペーンタイプを「動画」に設定すると、
次に キャンペーンのサブタイプ を選択する画面が表示されます。
ここで
「アウトストリーム」 を選択してください。
この設定により、Webサイトやアプリの広告枠に表示される
アウトストリーム広告として配信されます。
全般設定(キャンペーン設定)
続いて、キャンペーン全体の基本設定を行います。
主な設定項目は以下のとおりです。
- キャンペーン名:管理しやすい名称を設定
- 入札戦略:上限CPMや目標単価を設定
- 予算と日程
- 総額が決まっている場合:キャンペーンの合計予算
- 日々の運用を行う場合:日別予算
配信期間や予算感に応じて、適切な設定を選びましょう。
ターゲットの設定
アウトストリーム広告では、YouTube広告の高精度なターゲティングを活用できます。
ユーザー設定(オーディエンス)
- 年齢
- 性別
- 世帯年収
- 子供の有無 など
興味・行動ベースのターゲティング
- 興味関心(アフィニティ)
- 購買意向の高いユーザー
- Web上の行動履歴に基づくオーディエンス
コンテンツ設定
- キーワード
- トピック
- プレースメント(特定の媒体・アプリ)
認知目的の場合は、ターゲットを絞りすぎず
「やや広め+興味関心」で設定するのがおすすめです。
配信画面・広告クリエイティブの設定
最後に、広告そのものの設定を行います。
設定項目は以下のとおりです。
- 広告用動画URL:YouTubeにアップロードした動画
- 最終URL:ユーザーを誘導したいWebページ
- 表示URL:広告に表示されるURL
- 見出し
- 行動を促すフレーズ(CTA)
(例:詳細はこちら、今すぐチェック など) - コンパニオンバナー
(動画から自動生成される画像)
すべて入力したら、必ずモバイル版プレビューを確認してください。
アウトストリーム広告はモバイル配信が前提のため、
スマホ表示で違和感がないかをチェックすることが重要です。
インストリーム広告とは
YouTubeなどの動画配信媒体において、動画枠内で配信される広告
インストリーム広告とは、YouTubeなどの動画配信媒体において、動画コンテンツと同じ再生画面内で表示される動画広告のことです。
動画の再生前後、または再生途中に挿入されるのが特徴で、配信タイミングによって以下の3種類に分類されます。
- プレロール広告:動画の再生前に流れる広告
- ミッドロール広告:動画の途中に挿入される広告
- ポストロール広告:動画の再生後に流れる広告
現在、動画広告の中でも最も主流となっているフォーマットが、このインストリーム広告です。
インストリーム広告の特徴
インストリーム広告は、動画コンテンツと同じ画面内で配信されるため、以下のような特徴があります。
- 動画再生画面いっぱいに表示され、視認性が高い
- 音声がデフォルトでオンになるため、映像と音の両方で訴求できる
- 静止画バナー広告と比べ、商品・サービスの魅力を多く伝えられる
また、YouTubeのような動画配信媒体では、プラットフォーム側が蓄積しているデータを活用できるため、精度の高いターゲティングが可能です。
たとえばYouTubeでは、提供元がGoogleであることから、
- 年齢・性別
- 興味関心
- 行動履歴
などのデータをもとに、細かく配信対象を設定できます。
インストリーム広告を効果的に活用するには、以下の2点を理解しておく必要があります。
- 動画の挿入場所
- 動画の視聴時間(尺)
この2つの選択によって、
広告の視聴率・ブランド想起・その後の成果(CVなど)が大きく変わってきます。
インストリーム広告は、挿入される位置によって名称と役割が異なります。
- プレロール広告
動画の再生前に表示される広告 - ミッドロール広告
動画の途中に挿入される広告 - ポストロール広告
動画の再生後に表示される広告
それぞれ特性が異なりますが、現在もっとも多く利用されているのがプレロール広告です。
プレロール広告の特徴
現在の主流フォーマット。認知・好感度・購買意欲の向上に効果的
プレロール広告は、動画再生前に必ず表示されるため、
多くのユーザーに安定してリーチできる点が強みです。
IPG Media Labが発表した「AD FORMAT (R)EVOLUTION」によると、
プレロール広告は以下の点で高い効果を示しています。
広告が「コンテンツを邪魔している」と感じる割合
- PC
- プレロール広告:17%
- ミッドロール広告:53%
- アウトストリーム広告:46%
- スマートフォン
- プレロール広告:17%
- ミッドロール広告:72%
- アウトストリーム広告:60%
この結果から、プレロール広告は
ユーザーに嫌悪感を与えにくい動画広告フォーマットであることが分かります。
同調査では、「その動画広告が記憶に残っているか」という質問に対しても、
プレロール広告は他の形式を大きく上回る結果となっています。
- プレロール広告:65%
- ミッドロール広告:39%
- アウトストリーム広告:28%
このことからも、プレロール広告は
ブランド認知・好感度形成・購買意欲の醸成に非常に向いている広告手法といえます。
ミッドロール広告の特徴
ミッドロール広告とは、動画視聴の途中に挿入されるインストリーム広告です。
多くのユーザーは「続きの動画を見たい」という心理が働くため、広告を途中で離脱しにくく、他の広告手法と比較して視聴完了率が高くなる傾向があります。
実際に「Understanding the Effectiveness of Video Ads」によると、ミッドロール広告はプレロール広告やポストロール広告と比べ、動画視聴完了率が非常に高いことが示されています。
動画広告の視聴完了率比較
- プレロール広告:74.34%
- ミッドロール広告:96.79%
- アウトストリーム広告:44.74%
動画の長さや内容にも左右されますが、
「広告を最後まで見てもらいたい」「確実にメッセージを届けたい」
といった目的の場合、ミッドロール広告は非常に有効な選択肢といえるでしょう。
ポストロール広告の特徴
ポストロール広告とは、動画の視聴が完了した後に表示される広告です。
プレロール広告やミッドロール広告と比較すると、そもそもの視聴数は少なくなりやすいため、「あまり効果がないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、ユーザーに態度変容を促したい場合(CTA:コール・トゥ・アクション)においては、非常に有効な広告手法です。
動画を最後まで視聴したユーザーは、そのコンテンツに対して一定の満足感や集中状態にあるため、
- 商品ページへの遷移
- 購入・申し込み
- 資料請求
といった次の行動につなげやすい状態にあります。
そのため、
「直接的なコンバージョンを増やしたい」「行動を起こしてほしい」
という場合には、ポストロール広告の活用がおすすめです。
インストリーム広告における挿入場所の使い分け
ここまでの内容を踏まえると、
インストリーム広告の挿入場所は、目的に応じて以下のように使い分けるのが効果的です。
- プレロール広告
商品・サービスの認知を高めたいとき - ミッドロール広告
広告を最後まで視聴してもらいたいとき - ポストロール広告
コンバージョン率を高めたいとき
動画の視聴時間による違い
TrueView広告とバンパー広告の2種類がある
YouTubeを視聴していると、
- 数秒後にスキップできる広告
- 6秒間スキップできない短い広告
を見かけたことがあると思います。
YouTubeのインストリーム広告では、主に以下の2種類が存在します。
- TrueViewインストリーム広告
- バンパー広告
TrueViewインストリーム広告の特徴
スキッパブル広告とノンスキッパブル広告に分かれる
TrueViewインストリーム広告は、以下の2種類に分類されます。
- スキッパブル広告
動画再生から数秒後にスキップ可能 - ノンスキッパブル広告
強制的に最後まで視聴される広告
Invespの調査によると、15秒動画の場合、以下のような差が出ています。
TrueView広告の比較(15秒動画)
| 項目 | ノンスキッパブル | スキッパブル |
|---|---|---|
| 視聴完了率 | 92% | 9% |
| クリック率 | 2.20% | 1.40% |
数値だけを見ると、ノンスキッパブル広告の方が効果的に見えますが、
課金形態やユーザー体験を含めて判断する必要がある点には注意が必要です。
スキッパブル広告
スキッパブル広告は、動画再生から数秒後にユーザーが広告をスキップできるインストリーム広告です。
課金方式はCPCV課金(完全視聴課金)が採用されており、
- 動画を最後まで視聴された場合
- または30秒以上視聴された場合
にのみ広告費が発生します。
そのため、途中でスキップされた場合や30秒未満の視聴で終了した場合は課金されません。
「広告は表示されているが、費用は発生しない」というケースも起こり得るのが特徴です。
一方で、YouTube画面右下に表示されるスキップまでのカウントダウンにユーザーの視線が集中しやすいため、
最初の数秒で「続きを見たい」と思わせるクリエイティブ設計が非常に重要になります。
ノンスキッパブル広告
ノンスキッパブル広告は、ユーザーがスキップできない強制視聴型のインストリーム広告です。
課金方式はCPM課金(インプレッション課金)となっており、動画が表示・再生された時点で費用が発生します。
必ず最後まで視聴されるため、スキッパブル広告と比較して
- 視聴完了率
- クリック率
が高い傾向にあります。
一方で、15秒間の強制視聴はユーザーにとってストレスになりやすい点には注意が必要です。
クリエイティブの内容によっては、広告への嫌悪感を抱かれるリスクもあります。
そのためノンスキッパブル広告を活用する際は、
「15秒で印象に残る」「ストレスを感じさせない」クリエイティブ設計を意識することが重要です。
バンパー広告
バンパー広告は、ノンスキッパブル広告と同じくスキップ不可の動画広告ですが、
最大の違いは動画尺が6秒以内である点です。
非常に短い時間ではありますが、要点を絞った表現によってユーザーに強い印象を残せる広告フォーマットです。
メリット1:スキップ不可のため、確実に視聴される
バンパー広告にはスキップボタンが表示されないため、
スキップ操作に注意を奪われることなく、6秒間しっかり広告を視聴してもらえます。
メリット2:ブランディング・認知拡大に効果的
バンパー広告は短時間で完結するため、15秒のノンスキッパブル広告と比べて
ユーザーの不快感を抑えつつ、広告を最後まで見てもらえる点が強みです。
Googleが2017年に発表した「Ads & Commerce Blog」によると、
- 70%の企業がブランド認知の向上を実感
- 10人中9人以上が、どの企業の広告だったかを記憶していた
という結果が報告されています。
このことから、バンパー広告はクリエイティブ次第で高いブランディング効果を発揮する広告手法といえるでしょう。
バンパー広告の注意点と活用の考え方
バンパー広告は視聴時間が6秒と短いため、
- 多くの情報を伝える
- 直接的な成果(CV)を獲得する
といった目的には不向きな場合があります。
そのため、成果獲得を目的とする場合は、TrueView広告との併用がおすすめです。
出稿を検討する際にはどの広告を選べば良いの?
これまで、インストリーム広告・アウトストリーム広告それぞれの特徴や種類について解説してきました。
ただ、
「概要は理解できたけれど、結局自社ではどの動画広告を選べばいいのかわからない」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
本章では、これまでご紹介した動画広告の特徴を踏まえ、配信目的別におすすめの広告手法を整理して解説します。
より多くの認知を獲得したい場合 プレロール広告
認知拡大を目的とする場合に重要なのは、どれだけ多くのユーザーと接触できたかです。
プレロール広告は動画の再生前に必ず表示されるため、
ミッドロール広告やポストロール広告と比べてインプレッション数が多くなりやすい特徴があります。
また、動画プレイヤー内で大きく表示されるため、
静止画バナー広告と比較して視覚的なインパクトが強く、記憶に残りやすい点もメリットです。
実際、IPG Media Labの調査でも以下の結果が示されています。
- 記憶に残っている割合
- プレロール広告:65%
- ミッドロール広告:39%
- アウトストリーム広告:28%
これらの点から、幅広いユーザーに認知を広げたい場合は、プレロール広告が最適といえるでしょう。
嫌悪感を抑えつつ、動画をしっかり視聴してもらいたい場合
プレロール広告・ポストロール広告・バンパー広告・スキッパブル広告
動画広告では、「広告が邪魔だと感じられないか」という点も非常に重要です。
IPG Media Labの調査によると、
ミッドロール広告やアウトストリーム広告は、コンテンツを邪魔だと感じるユーザーが多いことがわかっています。
- コンテンツを邪魔だと感じる割合(PC)
- プレロール広告:17%
- ミッドロール広告:53%
- アウトストリーム広告:46%
- コンテンツを邪魔だと感じる割合(スマホ)
- プレロール広告:17%
- ミッドロール広告:72%
- アウトストリーム広告:60%
また、15秒のノンスキッパブル広告は、ユーザーによっては「長すぎる」と感じられるリスクもあります。
テテマーチ株式会社の調査では、動画広告を不快に感じる理由として、
- 「動画を早く視聴したいから」:71%
- 「盛り上がってきたところを邪魔されたから」:39%
が挙げられています。
これらを踏まえると、
嫌悪感を抑えたい場合は以下の選択が有効です。
- コンテンツを遮らない:プレロール広告、ポストロール広告
- 視聴負担を軽減する:バンパー広告、スキッパブル広告
ユーザー体験を重視する場合は、これらの広告手法を優先的に検討するとよいでしょう。
直接コンバージョンを獲得したい場合 ポストロール広告・インリード広告
資料請求や購入など、具体的なアクションを促したい場合は、
ポストロール広告またはインリード広告がおすすめです。
ポストロール広告は動画視聴後に表示されるため、
ユーザーが広告を見ている限りは行動喚起(CTA)を促しやすい特徴があります。
また、インリード広告も成果獲得に向いている広告手法です。
インリード広告は記事の途中や末尾に動画が表示されるため、
コンテンツの一部として自然に動画を視聴してもらいやすいという強みがあります。
実際、Yahoo!が2017年に発表した調査では、
スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページにおけるインフィード広告(インリード広告を含む)は、
通常のディスプレイ広告と比較してコンバージョン率が約1.2倍高い結果となっています。
【プラットフォーム別】出稿できる動画広告の種類
動画広告に活用できる主要な広告媒体は、以下の5つです。
- YouTube
- Twitter(X)
- LINE
それぞれ配信できる広告フォーマットや強みが異なるため、
目的やターゲットに応じて使い分けることが重要です。
Facebook広告
YouTubeと肩を並べる動画広告の配信プラットフォームであるFacebook。
Facebookは動画広告の配信面が非常に多いことが特徴で、ユーザーの行動シーンに応じた広告配信が可能です。
Facebook広告の主な配信場所一覧
| 配信場所 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| Facebookフィード | タイムライン上に表示される広告 | 最も閲覧されやすく、動画は自動再生される |
| インスタント記事 | FacebookアプリやMessenger内の記事ページ | 記事閲覧中に自然に広告を表示できる |
| インストリーム動画 | ライブ動画・オンデマンド動画内 | 動画視聴中のユーザーに配信可能 |
| ストーリーズ | ストーリーズ枠に全画面表示 | 没入感が高く、短尺動画と相性が良い |
| Marketplace | Marketplaceのホーム画面など | 商品・サービスとの親和性が高い |
特にFacebookフィード広告は、
Facebookを開いた際に最初に表示されるエリアであるため、
最も接触機会が多い配信面となっています。
そのため、Facebook広告のクリエイティブは
フィード配信を前提に設計されるケースが多いのが実情です。
Facebook動画広告の主なメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| ターゲティング精度が高い | 実名登録が基本のため、属性データの精度が高い |
| 自動再生で視認性が高い | タイムライン上で動画が自動再生される |
| 費用を抑えやすい | 比較的低予算から配信を始められる |
このようにFacebook広告は、
配信面の多さ × ターゲティング精度 × コスト効率のバランスが良く、
動画広告媒体の中でも特に成果を出しやすい手法の一つといえます。
Instagram広告
若年層を中心に利用者が拡大しているInstagram。
Instagram広告は、視覚的な訴求力が非常に高い点が特徴で、特に動画広告との相性が良い媒体です。
Instagram広告の主な配信場所
| 配信場所 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| フィード広告 | 通常の投稿と同じ形式でタイムライン上に表示 | 画像・動画・テキストを組み合わせて訴求できる |
| ストーリーズ広告 | ストーリーズ枠に表示される広告 | 縦長フルスクリーンで没入感が高い |
フィード広告の特徴
フィード広告は、他のユーザー投稿と同じようにInstagramのタイムライン上に表示される広告です。
画像や動画だけでなくテキストも併記できるため、商品・サービスの特徴や強みを比較的詳しく伝えることができます。
そのため、
- サービス内容の理解を深めたい場合
- 商品の魅力を丁寧に伝えたい場合
に適した広告フォーマットといえます。
ストーリーズ広告の特徴
ストーリーズ広告は、Instagram内の「ストーリーズ」枠に配信される広告です。
日本では特に利用率が高く、「Instagram Day Tokyo 2019」によると、日本のデイリーアクティブユーザーの約70%がストーリーズを利用しています。
ストーリーズ広告は
- 縦長フルスクリーン表示
- 画面占有率が高く、没入感が強い
といった特徴があり、ブランドや商品の世界観を直感的に伝えやすい点が大きな強みです。
Instagram広告は動画との相性が抜群
ストーリーズ広告は縦型動画との親和性が非常に高く、
静止画よりも動画広告の方が高い効果を発揮する傾向があります。
特に
- ブランドイメージを伝えたい
- 若年層・感度の高いユーザーに訴求したい
といった場合には、Instagramの動画広告は有力な選択肢となるでしょう。

Twitter広告
日本国内でも利用者数が非常に多いSNSがTwitterです。
リアルタイム性が高く、拡散力に優れているため、短期間で多くのユーザーに情報を届けたい場合に適した広告媒体といえます。
Twitter広告の主な配信場所と特徴
| 広告種類 | 配信場所・概要 | 課金形態 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| プロモツイート(プロモビデオ) | タイムライン上に表示される動画広告 | 動画再生/表示回数課金 | 最も目に触れやすく、リーチが広い |
| インストリーム広告(プレロール) | 他動画コンテンツの再生前に表示 | 動画再生/表示回数課金 | 動画視聴文脈で自然に訴求可能 |
| プロモトレンド | トレンド上部に24時間表示 | 一律420万円/24時間 | 話題化・認知拡大に非常に強い |
Twitter広告のポイント
特にプロモツイート(プロモビデオ)は、
Twitter利用者が日常的に閲覧するタイムライン上に表示されるため、
Twitter広告の中でも最もリーチが期待できる広告フォーマットです。
- 短期間で話題を作りたい
- 拡散されやすいコンテンツを届けたい
といった目的に向いています。
LINE広告
生活インフラの一部といっても過言ではないほど、多くの人が日常的に利用しているLINE。
LINE広告は圧倒的なリーチ力と多彩な配信面が特徴です。
LINE広告の主な配信場所
| 配信場所 |
|---|
| Smart Channel |
| LINE NEWS |
| タイムライン |
| ウォレット |
| LINEマンガ |
| LINE BLOG |
| LINEポイント |
| LINEショッピング |
| LINEチラシ |
| LINEクーポン |
LINE広告の特徴
LINE広告は、10箇所以上の配信面を活用できる点が大きな強みです。
ニュース、マンガ、ショッピング、クーポンなど、
ユーザーの生活導線に自然に溶け込む形で広告を配信できます。
そのため、
- 幅広い年齢層にアプローチしたい
- とにかく多くのユーザーに動画広告を届けたい
といった場合には、LINE広告は非常に有効な選択肢となります。

アウトストリーム広告なら ArchRise
アウトストリーム広告は、認知拡大やブランディングに強い一方で、
「どの種類を選ぶべきか」「費用対効果をどう高めるか」「インストリーム広告とどう使い分けるか」など、設計段階での判断が成果を大きく左右します。
ArchRiseでは、
- 目的(認知・検討・CV)に応じた広告フォーマット選定
- インストリーム広告・バンパー広告との組み合わせ設計
- クリエイティブ制作から配信・改善までの一貫支援
を通じて、アウトストリーム広告の効果最大化をサポートしています。
「動画広告を始めたいが、どれを選べばいいかわからない」という段階からでもご相談可能です。
まとめ
アウトストリーム広告は、Webサイトやアプリの広告枠に動画を配信できる広告手法で、
ユーザーに強い広告感を与えにくく、自然な形で認知拡大を図れる点が特徴です。
インリード広告・インバナー広告・インタースティシャル広告など複数の種類があり、
目的や配信媒体によって適切なフォーマットを選択することが重要になります。
直接的なコンバージョン獲得よりも、
認知→検討→行動というマーケティング全体の流れの中で活用することで、
インストリーム広告やリスティング広告との相乗効果も期待できます。

