【2025年最新版】クリニックに最適なCRMツール|導入メリットと選び方を徹底解説

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近年、クリニック経営において「CRM(顧客関係管理)」の導入が急速に進んでいます。患者情報のデジタル管理や、予約・来院履歴・診療内容などの一元化が求められる中、CRMを活用することで患者対応の質を高め、再来院やリピート率の向上につなげることが可能です。さらに、スタッフの業務効率化やミス防止、患者満足度の向上といった効果も期待されています。

本記事では、クリニックにおけるCRMの役割や導入のメリット、実際に導入されている代表的なツールを紹介します。これからCRMの導入を検討している方、より効果的に患者管理を行いたいクリニック経営者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

CRMとは

CRMとは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。一般的には、顧客情報を一元的に管理し、顧客との関係性を最適化するための仕組みやシステムを指します。

クリニックや企業においてCRMを活用することで、患者・顧客ごとの対応履歴やニーズを把握し、より質の高いサービス提供が可能になります。結果として、満足度の向上やリピート率の改善、経営効率の向上といった効果が期待できます。

病院・クリニックで導入が進む「医療業界向けCRM」とは

病院やクリニックにおけるCRMとは、医療機関専用に設計された顧客関係管理システムのことを指します。患者情報の一元管理をはじめ、予約状況や来院履歴、在庫・物品管理など、医療現場の運営を効率化するための機能が備わっています。

一般的な業界では「顧客=購入者」を意味しますが、医療業界では患者本人だけでなく、その家族や介護者、さらには紹介元の医療機関も「顧客」として捉えられます。

従来、患者データは紙カルテや電子カルテなど複数のシステムに分散して管理されていましたが、CRMを導入することで情報を一元化でき、スムーズな情報共有と効率的な院内運営が可能になります。これにより、医療サービスの質向上や患者満足度の向上にもつながります。

病院・クリニックでCRM導入が進む3つの理由

スタッフ間の情報共有を円滑にするため

近年、病院やクリニックでは診療データや患者情報をリアルタイムで共有できる環境づくりが求められています。
CRMシステムを導入することで、医師の診察内容や処方情報を瞬時に共有でき、受付・会計までの流れをスムーズに連携することが可能です。
従来、口頭伝達や紙ベースの引き継ぎで発生していたヒューマンエラーを防止し、チーム全体の医療品質向上にもつながります。

人手不足対策と業務効率化のため

医療現場では慢性的な人手不足が続いており、スタッフ一人ひとりの負担増加が課題となっています。
CRMを活用すれば、患者情報・予約管理・来院履歴などを一元化でき、作業の重複やミスを減らすことができます。
さらに、電話対応や問い合わせ処理などの手間を削減できるCRM連携システムや電話DXを導入すれば、通常業務に集中できる環境を整えられます。
これにより、スタッフの残業削減や業務効率の改善が実現します。

地域医療機関との連携を強化するため

病院やクリニックでは、地域の医療機関・介護施設・薬局などとのスムーズな連携が不可欠です。
しかし、従来はスタッフのメモや個人管理に依存しており、情報共有が不十分なケースも少なくありませんでした。
CRMを導入することで、紹介患者の履歴や連絡記録、診療情報を一元管理でき、関係機関との情報共有が容易になります。
結果として、地域医療ネットワーク全体の質の向上にも寄与し、患者にとってより安心できる医療体制の構築が可能となります。

医療業界でCRMを導入する5つのメリット

医療機関でCRMを導入する目的は、単なる患者データの管理にとどまりません。
業務効率化・患者満足度の向上・医療機関間の連携強化など、さまざまな面で大きな効果を発揮します。ここでは、病院・クリニックがCRMを導入することで得られる5つのメリットを詳しく解説します。

患者データを一元管理できる

従来、患者情報は紙カルテや複数のシステムに分散しており、情報の検索や更新に時間がかかるケースが多くありました。
CRMを導入すれば、患者の基本情報に加え、診療履歴・検査結果・投薬情報などを一元管理できるため、必要な情報をすぐに参照できます。
情報の重複入力や更新漏れのリスクも減り、スタッフ全員が最新データを共有できる体制が整います。


業務効率を改善できる

CRMには、業務の自動化や情報共有の最適化をサポートする機能が搭載されています。
たとえば、予約日のリマインド送信や診療時間変更のお知らせなどを自動で行うことができ、人的作業の削減が可能です。
また、患者データや予約情報を一元化することで、情報伝達の手間やミスを防止し、チーム全体の生産性を高めます。


患者満足度・リピート率の向上につながる

CRMを活用することで、患者一人ひとりに合わせたフォローアップが実現します。
たとえば、治療後の経過確認メールや定期健診の自動リマインド送信など、患者にとって必要な情報を適切なタイミングで届けることが可能です。
こうしたきめ細かな対応は、患者の安心感や信頼につながり、リピート率の向上にも寄与します。


在庫や物品管理の最適化ができる

CRMと在庫・処方データを連携させることで、必要な医薬品や備品を効率的に管理できます。
ムダな在庫を抱えず、必要な物品を確実に確保できるため、コスト削減と医療サービスの質向上の両立が可能です。
在庫切れによる対応遅延を防ぐことで、患者へのサービス提供をスムーズに行えます。


医療機関同士で情報共有がスムーズに

CRMを導入すると、調剤薬局や他院との情報連携がスムーズになります。
これまで手書きの紹介状やFAXでやり取りしていた情報も、CRMを通じてリアルタイムで共有できるようになります。
転院先の候補確認や患者データの共有が容易になり、医師の業務負担軽減にも貢献します。
また、薬局とのデータ連携によって待ち時間の短縮も期待でき、患者体験(Patient Experience)の向上につながります。

病院・クリニックに最適なCRMツールの選び方

自院の課題を解決できる機能があるか

CRMツールを選定する際は、まず自院の抱える課題を明確にし、その課題を解決できる機能を備えているかを確認することが重要です。
たとえば、患者管理の煩雑さを改善したいのか、予約業務を効率化したいのか、フォローアップ体制を強化したいのかによって、最適なツールは異なります。
また、医療機関ごとに業務フローや規模が異なるため、カスタマイズ性の高いCRMを選ぶことで、より柔軟に院内体制へフィットさせることが可能です。

医療業界での導入実績があるか

CRMはもともと一般企業向けに発展してきたツールですが、病院やクリニックの業務には、カルテ連携・診療予約・在庫管理といった医療特有の要素があります。
そのため、医療業界での導入実績があるCRMを選ぶと安心です。
医療現場の運用を理解したシステムであれば、スムーズな導入と実務に即した運用が期待できます。

操作性が現場スタッフに合っているか

CRMは導入して終わりではなく、現場のスタッフが継続的に使いこなしてこそ成果が出ます。
そのため、誰でも直感的に操作できるユーザーインターフェースを持つツールを選ぶことが重要です。
無料トライアルやデモを利用し、現場スタッフが実際に操作感を確認しておくと失敗を防げます。

導入コストとサポート体制を確認する

導入にかかる初期費用・月額費用・サポート費用なども事前に確認しましょう。
高機能であっても費用が高すぎると負担が大きく、長期運用が難しくなるケースもあります。
また、設定やデータ移行をサポートしてくれる体制が整っているかどうかも重要なチェックポイントです。

加えて、CRMによってはインターネット接続環境が前提となる場合もあります。オンプレミス型かクラウド型かを確認し、自院の設備に合ったものを選びましょう。

セキュリティとサポートの信頼性

CRMには患者の個人情報や診療データなど、極めて重要な情報が保存されます。
そのため、医療情報保護に対応したセキュリティ対策(データ暗号化・アクセス権限設定・ログ監査など)が導入されているかを確認することが不可欠です。
また、導入後のトラブル対応やアップデートに関するサポート体制が整っているかも、長期的な運用を支える鍵となります。

医療業界向けCRMの主な機能

医療機関専用のCRM(顧客関係管理)システムには、患者データの管理から地域医療連携まで、医療現場の課題を解決する多彩な機能が備わっています。
ここでは、病院・クリニックで特に活用されている主要な機能を紹介します。

患者情報を一元管理できる機能

医療業界向けCRMの中心となるのが、患者情報の一元管理機能です。
従来は紙カルテや電子カルテなど複数のシステムに分散していたデータを、CRMを導入することでひとつのプラットフォームに統合できます。

診療履歴や検査結果、投薬情報などをリアルタイムで共有できるため、医師・看護師・受付スタッフ間での情報連携がスムーズになります。
結果として、伝達ミスや情報漏れのリスクを減らし、迅速で質の高い診療を実現します。


メール・SMS・LINE連携による自動配信機能

CRMには、患者とのコミュニケーションを自動化できるメール・SMS・LINE連携機能が搭載されています。
以下のような通知を自動で送信でき、業務の効率化と信頼性向上の両立が可能です。

  • 予約リマインドやキャンセル通知
  • 診療後のフォローアップメッセージ
  • 定期健診や予防接種のリマインド
  • 休診日・診療時間変更の案内
  • 健康コラムや季節ごとの生活情報の配信

電話や手動メールでの対応では発生しやすい連絡漏れを防ぎつつ、患者との関係性を継続的に育むことができます。


在庫・物品管理を最適化する機能

医療現場では、物品の在庫管理が診療の質に直結します。
CRMを導入すると、在庫や消耗品の使用履歴・発注状況をデータ化し、リアルタイムで可視化することが可能になります。

これにより、必要な物品を過不足なく管理でき、在庫切れや過剰発注を防止。
ムダなコストを削減しつつ、安定した医療提供体制を維持できます。


地域医療機関との情報連携機能

医療業界向けCRMの中には、地域医療連携を支援する機能を備えたものもあります。
診療データ・検査結果・処方情報などをリアルタイムで共有できるため、かかりつけ医・専門医・調剤薬局が連携し、患者の治療履歴を一元管理することができます。

これにより、重複処方や服薬ミスを防ぎ、安全で効率的な医療体制の構築が可能です。
また、紹介先・転院先をスムーズに見つけられるため、患者対応のスピードも向上します。

医療業界の課題を解決する4つのCRMタイプ

近年、医療業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進み、病院やクリニックでもCRM(顧客関係管理)の導入が増えています。
もともとは企業の営業・顧客管理のために活用されてきたCRMですが、医療現場でも患者データの活用・業務効率化・地域連携の強化といった課題を解決するために欠かせないツールとなりつつあります。

医療機関向けCRMは、大きく次の4タイプに分類されます。

  • 地域医療連携型
  • データ分析強化型
  • 業務効率改善型
  • マーケティング特化型

同じ医療業界といっても、病院・クリニック・調剤薬局・製薬会社など、組織ごとに抱える課題は異なります。
そのため、CRMを導入する際は、自院がどの課題を優先的に解決したいのかを明確にすることが重要です。

それぞれのタイプの特徴と導入メリットを詳しく解説します。

地域医療連携型CRM

地域医療連携型CRMは、地域の医療機関(病院・開業医・介護事業所・薬局など)が連携し、患者情報をスムーズに共有できる仕組みを備えたタイプです。

紹介・逆紹介のプロセスを効率化し、必要なときに適切な医療を提供できる体制を整えられます。

主なメリット

  • かかりつけ医から紹介先病院をスムーズに選定できる
  • 病状が安定した患者を逆紹介しやすい
  • 紹介・逆紹介時の情報共有の手間を削減
  • 患者のコミュニケーション履歴も把握可能
  • 地域医療全体の質を向上

活用できる機能の例

  • 医療機関連携管理機能
  • 紹介・逆紹介データ分析
  • 地図上での連携実績確認
  • 活動・履歴ログ共有

地域全体で患者を支える医療体制を実現できるため、地域医療ネットワークの中核を担う病院や中規模医療法人に最適です。


データ分析強化型CRM

データ分析強化型CRMは、患者情報や取引データを自動で分析し、経営や集患戦略の改善に役立てるタイプです。

経営状態を可視化し、どの施策が効果的かを数値で判断できるようになります。

主なメリット

  • 蓄積データを自動で集計・可視化
  • 紹介数・受け入れ数を定量的に把握
  • 医療機関や取引先との関係を数値分析
  • 客観的なデータをもとに経営戦略を立案

活用できる機能の例

  • 来院頻度・リピート率の分析
  • 紹介・逆紹介の推移予測
  • 医療機器や薬剤の発注傾向分析
  • 取引先別の関係強度レポート

収益性を改善したい、経営をデータドリブンに変えたい医療機関におすすめのタイプです。


業務効率改善型CRM

業務効率改善型CRMは、人手不足や事務作業の煩雑さに課題を感じている医療機関に向いています。
アナログな管理をデジタル化することで、作業時間の短縮とスタッフ負担の軽減を実現します。

主なメリット

  • カルテや申し送りのリアルタイム共有
  • 日報・記録のデジタル入力で属人化防止
  • 在庫管理の最適化によるコスト削減
  • 部署間・病棟間の情報共有スピード向上

活用できる機能の例

  • デジタル日報・申し送り機能
  • 医薬品・資材在庫の自動管理
  • 院内業務の進捗可視化
  • 厚生局データとの自動照合

業務効率化により、医療スタッフが本来の業務である「患者対応」や「医療サービスの質向上」に集中できる環境をつくります。


4. マーケティング特化型CRM

マーケティング特化型CRMは、美容クリニック・歯科・自由診療など、集客(集患)活動が売上に直結する医療機関に適したタイプです。

オンライン広告やメールマーケティング、LINE配信などを通じて患者との関係構築を支援します。

主なメリット

  • オンライン集患施策を自動化
  • メール・LINEでフォローアップ可能
  • 予約フォームやキャンペーン機能を実装
  • データをもとに効果分析・レポート化
  • セミナー案内や限定情報配信で信頼構築

活用できる機能の例

  • メルマガ・ステップメール配信
  • 開封率・クリック率の自動計測
  • オンライン予約・広告連携機能
  • キャンペーン管理・レポート出力

とくに自由診療・美容・製薬・医療機器メーカーなど、マーケティングが収益に直結する分野では高い効果を発揮します。

タイプ別でみる医療業界におすすめのCRM一覧

医療機関ごとに抱える課題は異なります。
「地域医療機関との連携を強化したい」「患者データを活用して経営を改善したい」「スタッフの業務効率を上げたい」など、目的によって最適なCRM(顧客管理システム)のタイプは変わってきます。

近年では、医療業界に特化したCRMも増えており、それぞれが医療現場の課題を解決するための機能や強みを持っています。
ここでは、先ほど紹介した4つのタイプ(地域医療連携/データ分析強化/業務効率改善/マーケティング特化)に分類し、代表的なCRMツールを一覧でご紹介します。

タイプ主なCRMツール例
地域医療連携型foro CRM / Medimap / medigle CRM
データ分析強化型Zoho CRM / Salesforce Health Cloud / ペイシーメール
業務効率改善型eセールスマネージャーRemix / GENIEE SFA/CRM
マーケティング特化型HubSpot / Synergy!

※上記のリンクから各ツールの詳細ページをご覧いただけます。

ここで紹介するCRMは、医療機関での導入実績がある信頼性の高いツールを中心に厳選しています。
また、いずれも患者の個人情報を保護できる高いセキュリティ性能を備えており、安心して運用できる点も特徴です。

医療機関ごとに課題や目的が異なるからこそ、まずは自院に必要なCRMのタイプを明確にし、最適なシステムを選定することが大切です。
次の章では、タイプ別におすすめのCRMをより詳しく見ていきましょう。

【地域医療連携】医療業界におすすめのCRM3選

地域の医療機関と連携を強化したい病院・クリニックには、「地域医療連携型CRM」がおすすめです。
紹介・逆紹介のスムーズな情報共有をはじめ、医療機関間のコミュニケーションを効率化し、地域全体の医療サービス品質を高めることができます。

ここでは、地域医療連携に強い代表的なCRM3選を紹介します。

  • foro CRM:地域医療連携に特化した高機能CRM。病院間ネットワークを重視する医療機関向け
  • Medimap:サイネージ設置や院内環境整備も可能な、統合型CRM
  • medigle CRM:データ分析や予約・検索システムを統合できる多機能型CRM

※各ツールの詳細は、表中リンクから個別ページで確認できます。

地域医療連携型CRMは、単なる情報管理ツールではなく、地域医療ネットワークの中核を担う医療機関に最適なCRMです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

foro CRM

foro CRM
出典:foro CRM

項目内容
製品名foro CRM
料金初期費用・月額費用ともに要問合せ
無料トライアル要問合せ
主要機能連携先管理/連携マップ/アラート機能/分析・レポート/効果検証/HTMLメール
外部連携要問合せ
追加機能(有料)要問合せ

foro CRMは、地域の医療機関とのやり取りに課題を感じている中〜大規模病院におすすめのCRMです。

厚生局が開示している医療機関情報と連携し、紹介・入院データややり取りの履歴を自動で紐づけられるのが特徴です。
また、連携先ごとの紹介数・入院率などを分析できるため、地域医療のパートナー関係をデータで可視化できます。

病床数200以上の病院など、地域医療ネットワークの要となる施設に最適なCRMといえるでしょう。

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3-2. Medimap

Medimap(メディマップ)

出典:Medimap

項目内容
製品名Medimap(メディマップ)
料金初期費用・月額費用ともに要問合せ
無料トライアル要問合せ
主要機能医療機関MAP検索/登録医Web表示/CRM機能/タッチパネル検索/登録医紹介サイネージ
追加機能(有料)介護施設登録・検索/FAX一斉送信
外部連携要問合せ

Medimapは、CRM機能に加えて、サイネージやタッチパネルを院内に設置できるCRMです。

約16万件以上の医療機関データと連携し、登録医情報を自動更新。
院内の来訪者が自由に地域医療情報を閲覧できるため、「院内の情報公開+地域連携」の両立が可能です。

地域医療機関との情報共有だけでなく、院内環境のデジタル化も進めたい病院に最適です。

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3-3. medigle CRM

medigle CRM(メディグル)

出典:medigle

項目内容
製品名medigle
料金初期費用:要問合せ/月額費用:無料プランあり(有料プラン要問合せ)
無料トライアルフリープラン利用可
主要機能活動記録/スタッフレビュー/連携医療機関管理/紹介・逆紹介分析/マップ分析/営業効果測定
追加機能(有料)medigle 検索/medigle 予約/medigle NEXT
外部連携要問合せ

medigle CRMは、地域医療連携に加えて、データ分析・予約管理・マーケティング支援まで拡張可能なCRMです。

導入後は、活動履歴や紹介実績を可視化できるだけでなく、追加モジュールで経営支援機能を拡張できます。

  • medigle 検索:地域の医科・歯科・介護施設検索(逆紹介強化)
  • medigle 予約:オンライン予約・予約表自動作成
  • medigle NEXT:地域連携マーケティング支援

地域医療連携を中核に、医療機関経営全体のデジタル基盤を整えたい組織に最適です。

medigle CRMについて詳しく見る →

【データ分析強化】医療業界におすすめのCRM3選

経営体制の見直しを求められている医療機関や、なかなか収益が伸びないと悩む医療機関にとって、
「データを正確に分析して経営判断に活かすこと」は今や不可欠です。

データ分析機能に優れたCRM(顧客管理システム)を導入すれば、
患者動向・収益構造・営業パフォーマンスなどを数値で可視化し、課題の早期発見と改善を実現できます。

ここでは、医療業界でのデータ分析に特化したおすすめCRM3選を紹介します。

  • Zoho CRM:営業戦略・収益分析を強化したい医療機関向け
  • Health Cloud:臨床・非臨床データを統合し、生産性を高めたい医療機関向け
  • ペイシーメール:来院データの分析で、患者のリピート率を向上させたい医療機関向け

※各ツールの詳細は、表中リンクから個別ページをご覧いただけます。

地域医療連携よりもまず、自院の課題をデータで「見える化」したい場合、
こうしたデータ分析型CRMの導入が第一歩になるでしょう。

Zoho CRM

Zoho CRM


出典:Zoho CRM

項目内容
製品名Zoho CRM
料金初期費用:無料
月額費用:無料プラン(3ユーザーまで)/スタンダード:2,640円/プロフェッショナル:4,620円/エンタープライズ:6,600円/アルティメット:8,580円
無料トライアル15日間
主要機能顧客管理/見込み客管理/取引・進捗管理/請求書作成/SFA・MA機能/リアルタイムレポート
外部連携TeamViewer/Zoom/SNS各種/社内システム連携
追加機能(有料)なし

Zoho CRMは、医療機関の業務効率化と営業・経営分析の両立を実現できるCRMです。
特に、収益予測や業績分析機能が充実しており、経営データを可視化して的確な判断をサポートします。

主な特徴は以下の通りです。

  • 収益予測・売上進捗をリアルタイムで分析
  • 医療資材や薬剤の取引状況・在庫変動を自動追跡
  • 商談や紹介経路ごとの成果をレポート化
  • 担当者別・支店別の売上比較で営業効率を改善

医療業界では、製薬会社や医療機器メーカーなど、営業活動を伴う業種に特に相性が良いCRMです。
「業績改善を数値で見える化したい」「営業チームの成果を上げたい」と考える医療法人に最適です。

Zoho CRMについて詳しく見る →


4-2. Salesforce Health Cloud

Health Cloud

出典:Salesforce

項目内容
製品名Health Cloud
料金初期費用:無料
月額費用:Enterprise:42,900円/Unlimited:66,000円(1ユーザーあたり)
無料トライアル30日間
主要機能顧客情報管理/営業・行動履歴管理/臨床・非臨床データ統合分析/売上予測/見積・決済機能/スマホアプリ
外部連携メールクライアント/Slack
追加機能(有料)Sales Engagement(販売強化)/AI・アナリティクス機能

Salesforce Health Cloudは、世界中の医療機関で導入されている分析特化型CRMです。
医療データと業務データを統合し、診療・営業・経営のすべてを一元的に把握できます。

特徴的なポイントは以下の通りです。

  • 臨床データと非臨床データを統合・分析し、全体最適を実現
  • 医療機関ごとの紹介・連携実績を可視化し、生産性を向上
  • 顧客(医療機関・患者)のリアルタイムニーズを抽出
  • SalesforceのAIを活用して、最適な施策を提案

単なるCRMを超えて、医療経営全体のデータプラットフォームとして活用できるのがHealth Cloudの魅力です。
「データを経営の中心に据えたい」医療法人に特におすすめです。

Health Cloudについて詳しく見る →


4-3. ペイシーメール

ペイシーメール


出典:ペイシーメール

項目内容
製品名ペイシーメール
料金初期費用:150,000円/月額費用:29,800円
無料トライアル要問合せ(フリープランあり)
主要機能来院データ分析/流出患者抽出/経営診断/メールリマインダー/患者セグメント分析
外部連携要問合せ
追加機能(有料)要問合せ

ペイシーメールは、患者データをもとにした来院頻度・流出分析に特化したCRMです。
患者の来院サイクルを可視化し、離脱防止・リピート促進を実現します。

たとえば、以下のようなセグメント分析が可能です。

  • 定期的に来院する「継続患者」
  • 来院周期が乱れ始めた「流出可能性患者」
  • 通院が途絶えた「流出患者」
  • 初回来院のみの「1回きり患者」

この分析により、どの層にリマインド施策を打つべきかを明確化できます。
また、フォローメール機能を活用することで、自動で来院促進施策を実行できる点も魅力です。

「来院率を上げたい」「患者との関係性を強化したい」医療機関には最適のCRMです。

ペイシーメールについて詳しく見る →

【業務効率改善】医療業界におすすめのCRM2選

医療現場で深刻化する「人手不足」「業務過多」「情報共有の遅れ」――。
これらの課題を根本から解決するには、業務効率改善に特化したCRM(顧客管理システム)の導入が効果的です。

以下のようなお悩みを抱えていませんか?

  • 毎日の事務作業に追われ、残業が常態化している
  • 在庫管理がうまくいかず、在庫切れや過剰在庫を繰り返してしまう
  • 会議や報告業務に時間を取られ、医療サービスの質が下がっている

こうした課題を解決できるのが、業務効率改善に強いCRMツールです。
今回は、医療機関での導入実績も多い代表的な2つをご紹介します。

  • eセールスマネージャー Remix:CRM定着までサポートがあり、導入初期の不安を解消したい医療機関向け
  • GENIEE SFA/CRM:属人化した業務を可視化し、デジタル化を推進したい医療機関向け

※各ツールの詳細は表中のリンクからご覧いただけます。

CRMによって業務効率が改善すれば、働きやすい環境の整備・人手不足の緩和・医療サービスの質の向上へとつながります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。


5-1. eセールスマネージャー Remix

eセールスマネージャー Remix


出典:eセールスマネージャーRemix

項目内容
製品名eセールスマネージャー Remix
料金初期費用:無料
月額費用:スタンダード:12,100円/ナレッジシェア:6,600円(閲覧のみ)/スケジュールシェア:3,300円(グループウェアのみ)
無料トライアル30日間
主要機能顧客情報管理/商談・案件管理/スケジュール・ToDo管理/チャット・SNS機能/日報・名刺管理/SFA機能/スマホアプリ
外部システム連携基幹システム/Excel/Web会議ツール/ワークフロー/経費精算
追加機能(有料)マップライセンス/名刺デジタル化/AIコンシェルジュ/アナリティクス

eセールスマネージャー Remixは、
「導入して終わり」ではなく定着までしっかりサポートしてくれるCRMです。

特に以下のような効果が期待できます。

  • 日報やスケジュールの自動共有により、報告作業の時間を大幅削減
  • スタッフ間のナレッジを共有し、属人化を防止
  • 営業・医療活動のプロセスを可視化し、改善ポイントを明確化

また、専任のサポートチームが導入後の定着支援まで行ってくれるため、初めてCRMを導入する医療機関でも安心です。
「既存システムだけでは業務改善が限界」と感じている場合に特におすすめです。

eセールスマネージャー Remixについて詳しく見る →


5-2. GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRM


出典:GENIEE SFA/CRM

項目内容
製品名GENIEE SFA/CRM
料金初期費用:要問い合わせ
月額費用:スタンダード:38,280円/プロ:60,280円/エンタープライズ:107,800円(10ユーザー〜)
無料トライアル14日間
主要機能顧客情報管理/活動履歴・進捗分析/商談・タスク管理/名刺管理/スマホアプリ対応
外部システム連携Zoom/Slack/Chatwork/Google Workspace/メールクライアント
追加機能(有料)メール配信機能/AIアシスタント機能

GENIEE SFA/CRMは、
院内に散在する情報を一元化し、業務の属人化を解消することに特化したCRMです。

主な特徴は以下の通りです。

  • 担当者ごとの患者・取引情報をリアルタイムで共有
  • 紙やExcelで管理していた日報をデジタル化し一元管理
  • 権限(ロール)設定で安全かつ効率的なデータ共有を実現

これにより、誰か1人に業務が集中したり、必要な情報が見つからないといった課題を解決できます。
「データを整理して業務をスリム化したい」「チーム全体で効率よく動ける環境を整えたい」医療機関に最適です。

GENIEE SFA/CRMについて詳しく見る →

【マーケティング特化】医療業界におすすめのCRM2選

「新規患者を増やしたい」「リピーターを育成したい」と考える医療機関には、
マーケティングに特化したCRM の導入がおすすめです。

CRMと聞くと「顧客管理」の印象が強いですが、近年では集患・再来院促進・口コミ施策の自動化など、
マーケティング分野での活用が進んでいます。

ここでは、マーケティング機能に特化しながらも異なる強みを持つ、2つのCRMをご紹介します。

  • HubSpot:組織全体でマーケティング活動を強化したい医療機関向け
  • Synergy!:メールやLINE配信など、部分的なマーケティング施策から始めたい医療機関向け

※各ツールの詳細は、表中のリンクからご確認いただけます。

医療業界における「顧客」は、以下のように多様です。

  • 治療・診療が必要な患者
  • 自発的に医療サービスを求める利用者
  • 医療機器・医薬品を購入する他の医療機関

このうち「自発的に医療サービスを求める患者」や「取引先医療機関」にアプローチする際に効果的なのが、
マーケティング特化型CRMです。

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


6-1. HubSpot

HubSpot(ハブスポット)

出典:HubSpot

項目内容
製品名HubSpot
料金初期費用:無料
月額費用:無料ツール(2ユーザーまで)/Starter Customer Platform:月2,640円
無料トライアル常時無料利用可(期間制限なし)
主要機能顧客管理(1,000件まで)/Web訪問履歴/商談・進捗管理/カスタマーサポート/予約フォーム/広告管理/ブログ機能/チャットボット/AIライティング支援
外部システム連携Gmail・Outlook・Facebook Messenger・Slackなど
追加機能(有料)Marketing Hub/Sales Hub/Service Hub/Content Hub/Operations Hub/Commerce Hub

HubSpotは、顧客管理からマーケティング、営業、コンテンツ発信まで一元管理できるCRMです。
医療機関においては、「新規患者獲得」「再来院促進」「医療情報発信」の3つの軸で効果を発揮します。

主な特徴

  • 患者属性ごとにパーソナライズされたメールマーケティングが可能
  • Webサイトに診療予約フォームやお問い合わせフォームを設置できる
  • ブログ機能で最新の医療情報を発信し、信頼性を向上
  • 広告・SNS連携機能により、オンライン集患を効率化
  • 生成AIを活用して、キャンペーンコンテンツを自動作成

特に、組織全体でマーケティング活動を推進したい医療法人やクリニックにおすすめです。
無料で導入・試験運用できる点も大きな魅力で、まずはマーケティング活動を社内で定着させたい組織に適しています。

HubSpotについて詳しく見る →


6-2. Synergy!

Synergy!(シナジー)

出典:Synergy!

項目内容
製品名Synergy!
料金初期費用:129,800円〜/月額費用:22,000円〜(機能構成により変動)
無料トライアル14日間
主要機能顧客情報管理(属性・行動データ)/フォーム作成・情報収集/アンケート機能/メール・LINE配信/Webパーツ埋め込み
外部システム連携Excel/基幹システム/ECサイト/CDP(顧客データ統合基盤)など
追加機能(有料)メール配信・アンケート・LINE配信・フォーム拡張パーツなど

**Synergy!**は、メールやLINEを中心としたコミュニケーションマーケティングに特化したCRMです。
大規模なシステム導入が難しい医療機関でも、特定部署やプロジェクト単位で導入できます。

主な特徴

  • 医療機関サイトに入力しやすいお問い合わせフォームを設置可能
  • 段階的に質問を分けるステップアンケートで患者ニーズを可視化
  • 患者属性に合わせたパーソナライズメール配信
  • LINE配信機能で、再来院リマインドや健康情報の共有も可能

Synergy!は、CRM全体の導入までは踏み切れないが、
まずはメールマーケティングを強化したいクリニックや小規模医療機関に最適です。
段階的なマーケティングDXの第一歩として導入するケースも増えています。

Synergy!について詳しく見る →

クリニック・病院のCRM導入ならArchRise

ArchRiseは、医療業界に特化したCRM導入支援を提供しています。
ツール選定から設計・運用まで一貫対応し、業務効率化や集患などの課題を解決。

Webマーケティングとの統合支援も可能です。まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。

まとめ

医療機関でのCRM導入は、単なる顧客管理ではなく「業務効率化」「患者満足度向上」「経営の安定化」を実現するための重要なステップです。
地域医療連携やデータ分析、マーケティング強化など、目的に合わせたCRMを選ぶことで、現場の課題を大幅に改善できます。

また、導入後の運用体制やサポートの有無も成果を左右する大切な要素です。
自院の状況に合ったシステムを選び、継続的な運用改善を行うことで、医療サービスの質と信頼性を高めていきましょう。

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